チャイルドシートの種類と選び方のポイント!
安心・安全にお出かけしよう
公開日: 2021.6.16
更新日: 2022.7.21
6歳未満の子どもを車に乗せる際には、チャイルドシートの使用が義務付けられています。しかし、チャイルドシートにもさまざまなものがあり、「どれを選べば良いか迷ってしまう」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事ではチャイルドシートの種類や、選び方のポイントをご紹介していきます。
チャイルドシートは子どもを守る大切なもの
チャイルドシートはまさかの事故の際、子どもの安全を守る大切なものです。
忙しい毎日のなかで、「チャイルドシートを使わなくても、抱っこしていれば大丈夫なのでは」と思ってしまうシーンもあるかもしれません。しかし、事故の際の衝撃は思っている以上に激しいものです。例えば、時速40㎞で走る車が衝突するとき、体重10㎏の子どもは300㎏もの重さになりうるのです。万一の事態が起きたとき、抱っこでは到底子どもを支えられないことがわかります。
実際に、警察庁の統計によれば、事故の際にチャイルドシートを使用していなかった場合の致死率は、正しく使用していた場合の致死率と比較して約8.1倍(平成28年~令和2年計)にもなっています。
出典:警察庁「チャイルドシート関連統計」(令和2年)
このように、チャイルドシートはまさに「子どもの命綱」といえるものです。子どもを車に乗せるときには、必ずチャイルドシートを使いましょう。
チャイルドシートの着用義務
チャイルドシートの着用は、2000年より法律で義務化されています。
6歳未満の子どもが車に乗るときには、チャイルドシートを使用しなくてはなりません。違反した場合には、交通違反点数1点の加算となります。
このルールだけを見ると、6歳になったらチャイルドシートは不要で、大人と同様にシートベルト着用で良いと考えそうになりますが、シートベルトは身長140cm以上の大人を対象に設計されていることに注意が必要です。140cm以下の身長の子どもが付けると、事故の衝撃で首や腹部を損傷する危険性が高まります。
そのため、6歳を過ぎても身長140cmになるまでは、体格に合ったチャイルドシートを使用するのがおすすめです。
チャイルドシートにはどんな種類がある?
ここでは、チャイルドシートの種類を「シートタイプ別」「車への取り付け方法別」で紹介します。
シートタイプ
代表的なシートタイプは「回転式シート」と「固定式シート」の2つです。
回転式シートはシートが360度回転するようになっています。シートをドア側に回せるため、乗せ降ろしがしやすいことが特徴です。
それに対して固定式シートは、構造がシンプルであるため軽量な点がメリットです。持ち運びしやすいので、1台のチャイルドシートを複数の車に付け替えて使う場合などに便利です。
回転式のメリット・デメリット
回転式シートのメリット・デメリットを見てみましょう。
- 【メリット】
回転式のチャイルドシートは自由にシートの向きを変えられるため、赤ちゃんを乗せたり降ろしたりするのが楽なことがメリットです。
固定式だと、赤ちゃんをシートに乗せるときは、横抱っこの状態から座らせなくてはなりません。しかし回転式なら、乗せやすい方向にシートを動かせるので、通常の抱っこのまま乗せられます。
- 【デメリット】
価格が高めで、本体は重くて大きいものが多いのが、回転式のデメリットといえるでしょう。
固定式のメリット・デメリット
固定式シートのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 【メリット】
価格が手頃なことが固定式のメリットでしょう。また、ラインナップが充実していて、いろいろなメーカーやタイプを比較して選びやすいといった点もあります。
さらには、回転式より軽くてコンパクトなため、設置・付け替えしやすいこともメリットだといえるでしょう。
- 【デメリット】
回転式に比べると、固定式のチャイルドシートでは赤ちゃんの乗せ降ろしが大変になるといえます。
取り付け方法
車への取り付け方法には「ISOFIX取り付け」と「シートベルト取り付け」の2種類があります。
ISOFIXとは、チャイルドシートを車の座席に取り付ける方法の国際規格のこと。金具をガチャッとはめて固定する方式で、取り付けが簡単でグラつきにくいことが特徴です。2012年7月以降に販売された自動車 なら、ISOFIX金具を基本的にすべて装着しています 。
車にISOFIX金具が装着されていない場合、シートベルト取り付けタイプを選び、シートベルトでチャイルドシートを固定します。
ISOFIX取り付けタイプのメリット・デメリット
ISOFIX取り付けタイプのメリット・デメリットを見てみましょう。
- 【メリット】
取り付けが簡単なのがISOFIX取り付けタイプのメリットです。車に装備されているISOFIX対応の金具部分に、チャイルドシートのコネクターを差し込むだけで取り付けられます。
また、シートベルト取り付けタイプと比較して、取り付けたあとにグラつきにくい点もメリットです。
- 【デメリット】
ISOFIX取り付けタイプは、ISOFIXに対応した車にしか取り付けられません。ISOFIXが義務化された2012年7月より前に発売された車には、使用できないことがあります 。
シートベルト取り付けタイプのメリット・デメリット
シートベルト取り付けタイプのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 【メリット】
シートベルト取り付けタイプの優れた点は、どのような車にも取り付けできることでしょう。つまり、ISOFIXに対応していない車にも使用できます。
- 【デメリット】
ISOFIXに比べれば、取り付けが難しいことです。また、取り付けたあと比較的グラつきやすいこともデメリットといえるでしょう。
チャイルドシートはどうやって選ぶべき?
チャイルドシートを選ぶ際には、まず子どもの年齢・身長を考えるのがポイントです。そのうえで、車に取り付けられるかや、機能・安全性も確認しましょう。
子どもの年齢で選ぶ
チャイルドシートは子どもの年齢に応じて、0歳から使えるもの、1歳頃から使えるもの、3歳頃から使えるものがあります。
座り方を変えたりパーツを外したりして長期間使えるものもありますので、使い始める時期や、下の子にも使うかなど、各ご家庭の事情に合わせて選びましょう。
- 0歳から使える「ベビーシート」
新生児から1歳頃まで使えます(体重10kg未満、身長70cm以下が目安)。首がすわらないうちから使える、車の進行方向と逆向きに取り付けるタイプです。
- 1歳頃から使える「チャイルドシート」
1歳頃から4歳頃まで使えます(体重9~18kg、身長65~100cmが目安)。首がすわり、一人で座れるようになったら使える、車の進行方向と同じ向きに取り付けるタイプです。
- 3〜4歳頃から使える「ジュニアシート」
3〜4歳頃から11歳頃まで使えます(体重15~36kg、身長135cm以下が目安)。子どもの背の低さを補い、備え付けのシートベルトを安全・快適に装着できるようにするものです。
車に取り付けられるかをチェック
チャイルドシートは、ISOFIX取り付けタイプなら、ISOFIX対応車種にしか取り付けができません。また、サイズによっては車の座席に対して大きすぎることもあります。
商品ページを確認し、車の車種に適合したチャイルドシートを選びましょう。
シートの機能もいろいろ
チャイルドシートの機能には以下のようなものがあります。
- 素材
メッシュなど吸水速乾機能がある素材なら、背中のムレが軽減されます。
- クッション性
衝撃吸収素材を使用したもの、側面からの頭部への衝撃を緩和するサイドプロテクション装備のものなどがあります。
- サンシェード
車内にも強く差し込んでくる日差しや、エアコンの風が当たるのを防ぎます。
安全性をチェック
チャイルドシートの安全基準は、日本では国連欧州経済委員会(United Nations Economic Commission for Europe)が定めた「ECE規格」を採用しています。
ECE規格には従来の基準「R44」と、最新の基準「R129」の2つがあります。R44と比較した際のR129の特徴は、以下のとおりです。
- ・15ヵ月までの後向きシートの義務化
- ・前後だけでなく側面からの衝撃からも守られる
- ・乗り換え時期を体重ではなく、個人差が少ない身長を基準とする
R129適合のチャイルドシートを選べば、安全性はより高まるといえるでしょう。
それぞれの年齢で安全・快適に!おすすめチャイルドシート9点
子どもの年齢に応じて快適に乗せられる、おすすめのチャイルドシート12点をご紹介します。
0歳から使えるチャイルドシート
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アップリカ フラディアグロウISOFIX セーフティープラス プレミアム
高度な安全装備で赤ちゃんを前後左右に守り、さらに「平ら」なベッドで赤ちゃんの呼吸も守ります。ドア側の衝撃からの守りを強化するサイドシールドも搭載。
申し訳ございません。
こちらの商品は現在販売しておりません。
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アップリカ マモリラ ニンバスブラック
「スーパーWマモールクッション(※)」で、いつものドライブは快適。また、衝撃があると圧縮されてカタチが変わり、もしものときも安全です。
※身長60cm未満まで有効
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コンビ ホワイトレーベル THE S ISOFIX エッグショック
背中の広い面で衝撃を受け止め、赤ちゃんを守ります。2つに分かれるセパレート構造なので、取り付けもラクラク・確実です。
申し訳ございません。
こちらの商品は現在販売しておりません。
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リーマン ラクールISOFIXライト ネイビー
ドアを開けたら1秒で回転できる構造です。ゆったりくつろぐ自然な姿勢ともっちり枕で、赤ちゃんをやわらかく守ります。
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コンビ ウィゴーロングHI
通気性の高い3Dメッシュのため、汗っかきの赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。軽量シンプル設計で、持ち運び・付け替えがママひとりでも簡単にできます。
1歳頃から使えるチャイルドシート
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コンビ ジョイトリップ エアスルー GH ネイビー
赤ちゃんをふわふわとやさしく包み込み、通気性も抜群の「ふわふわ爽快シート」の採用で、ゆったりと快適です。
申し訳ございません。
こちらの商品は現在販売しておりません。
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リーマン フィーカISOFIX シュルツェンブルー
1歳~11歳まで10年使える「あんしん・かいてきシート」を採用。ISOFIXタイプなので、カンタン・確実に取り付けできます。
3〜4歳頃から使えるチャイルドシート
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リーマン ハイバックジュニア UN
本体に通気穴を開け空気の流れを作る「エアフリー構造」により蒸れにくさに配慮。眠ったときも、横から頭部を支えて「首カックン」を抑えます。
申し訳ございません。
こちらの商品は現在販売しておりません。
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リーマン チャイルドシート リーマンジュニアEX
シリーズ最高厚(30㎜)の低反発クッションと通気性の良い立体メッシュ生地が、今までよりも優しいすわり心地を実現しました(※)。長時間のお出かけに特におすすめです。
※リーマン比
その他のチャイルドシート
イオンスタイルオンラインでは、その他にもさまざまなチャイルドシートを取り扱っています。ぜひ、以下のページでご家庭にぴったりのチャイルドシートを見つけてください。
まとめ
チャイルドシートは子どもを守るためにとても大切なものです。子どもの年齢やシートの機能、安全性を考慮してチャイルドシートを選び、安心・安全にお出かけしましょう。