積み木が「知育に良い」とされる理由。月齢別の遊び方や積み木選びのポイントをご紹介

更新日: 2024.5.26

積み木が「知育に良い」とされる理由。月齢別の遊び方や積み木選びのポイントをご紹介 ※イメージです。

お子様へのプレゼントを選ぶ際に「知育に良いと聞いたことがある」という理由から、積み木を選ぶ方も少なくありません。ママやパパにとって、お子様の発達をサポートできるおもちゃ選びは重要です。

そこで今回は積み木が知育に良いとされる理由やメリット、月年齢別の遊び方、知育につながる積み木選びのポイントを詳しくご紹介します。積み木選びの際の参考にしてください。

積み木が「知育に良い」とされる理由やメリット

積み木遊びがなぜ「知育に良い」とされているのか、その理由と積み木遊びで得られるメリットをご紹介します。

想像力・創造力が高まる

積み木は単体ではシンプルなブロックであり、抽象的な物体です。しかしその形状は車や動物などに見立てやすく、見立て遊びを通して、お子様の想像力が身に付きます。

複数のピースを積み上げたり並べたりする作業は常に「こうするとどうなるかな?」「別の積み木を組み合わせると、どのような形になるかな?」などと考えながら行なわれます。そのため、積み木で家やお城などいろいろなものを作る際には、新しいものを創造する力を育むことにつながります。

空間認識力が高まる

空間認識力は三次元空間における物体の向き・方向・大きさ・形状・位置関係などを正確かつ迅速に把握する力のことです。

例えば、お城を二次元の絵で描く場合、正面からとらえたお城の絵を描けても、目に見えていない部分(お城の側面や裏側など)を想像し表現することは難しいものです。

一方、積み木でお城を作る場合には、実際に積み木を重ねたり並べたりします。そのため、積み木の大きさ、形、高さなど多面的にその状態や構造の把握が可能です。正面からでは見えない部分があることを理解し、見えない部分を推測することで空間認識力が養われます。

手先の器用さ・バランス感覚が高まる

積み木は重心がずれないように注意しないと高く積み上げられません。家やお城などの大がかりな作品ほどバランスを取りながら積み上げる必要があります。

また、積み木は手先を使ってブロックの形に合わせて向きを変えたり、積み上げたり、並べたりします。狭いスペースに積み木を多く積んでいくなど、手指の繊細さが求められる作業です。

高く積み上げることに挑戦して夢中になることで、バランス感覚や手先の器用さが相乗的に高まります。

集中力・やり抜く力が高まる

積み木で遊ぶことは集中力の向上も期待できます。積み木を積み上げるときには重心がずれないようにしながら「どの積み木を使うのか」「どこに置いていくのか」など考えながら慎重に積み上げる必要があります。そのような繊細な作業を長時間続けるためには、集中力が必要です。

また、集中して作業を進め途中で投げ出さず作品が仕上がったときには、最後までやり切る楽しみや自己肯定感を得られます。作品が大がかりで複雑なものほど、達成感は大きくなります。

【月年齢別】発達の段階によって異なる積み木の遊び方

  積み木が「知育に良い」とされる理由。月齢別の遊び方や積み木選びのポイントをご紹介 ※イメージです。

お子様の成長度合いによって、積み木の遊び方は異なります。ここからは月年齢別に積み木の遊び方をご紹介します。

0歳~1歳未満

0歳~1歳未満の赤ちゃんは物を手でつかんだり口に入れたり音を出したりして、五感を使って「これは何だろう?」という疑問を楽しみます。音の仕掛けがあるものや、カラフルで触り心地が良いものなど、さまざまな種類の積み木を用意してあげると積極的に楽しんで遊んでくれるでしょう。

この時期は お子様に「積み木は楽しいもの」と感じさせてあげることが大切です。ママやパパが積み木を積んだり並べたりする様子を見せるだけでも、お子様に楽しさは伝わります。その際に そばで見守りながらお子様の動作を「落ちたね~」「音が出たね~」など言葉にするのもおすすめです。

1~2歳頃まで

1歳を過ぎると両手を自由に使うことができ、自分で積み木を積んでみようと挑戦し始めます。そして積む、崩す、投げる、並べる、組み合わせるといった動作もできるようになります。ママやパパやお兄さん お姉さん、お友達の真似をするようになる時期でもあるため、一緒になって積み木で楽しめます。

1歳半頃から言葉の理解も進むので、「ここに積み木を置いてみよう」などのやり取りもできるようになります。「おうちを作ってみる」といった目的を持った遊び方で楽しむのも良いでしょう。

また、積み木に絵柄が付いているものや音がするものであれば、お子様はより興味を持って遊んでくれます。

2歳半~3歳頃まで

2歳半~3歳になると、お子様は自分でイメージしたものを作れるようになります。

例えば、お人形の家や電車などを想像して作ったり、積み木を車や動物に見立てて ごっこ遊びをしたりと、遊びの幅が広がってくる時期です。おままごとの小道具として使うか、ほかのおもちゃと組み合わせて遊ぶのもおすすめです。

ママやパパは お子様の自由な表現を妨げることなく一緒になって遊び、「すごいのが作れたね」などと語りかけてあげるのも良い方法です。

3歳以上

3歳以上になるとできることも増え、手先も器用になっていきます。そのため、自分で決めたルールで想像しながら創作するといった遊び方をするようにもなります。想像の規模も大きくなり、建物などに見立てた複雑でダイナミックなものを作るようになるかもしれません。

言語能力が急速に発達していく時期でもあるので、「これは赤」「三角の積み木を積む」といった言葉の意味を理解し、知識を付けながら遊べるようになります。

ママやパパが一緒になって、言葉のキャッチボールをしながら大きな作品にも挑戦してみてください。

知育につながる積み木選びのポイント

知育につながる積み木を選ぶ際は、いくつかの点に注意が必要です。ここでは積み木選びの際のポイントを詳しくご紹介します。

年齢

どのような大きさや形、素材感の積み木に興味を持つのか、また積み木を使ってどのように遊ぶかは、お子様の年齢によって異なります。そのため、お子様の年齢に合わせて積み木を選ぶことが重要です。

また、積み木を購入する際はどれくらい長く使用するのか(何歳まで使うのか)、年齢ごとにその都度買い替えるのか といった視点も考慮して選びます。

素材

安全性に配慮しながら適切な素材の積み木を選びましょう。特に積み木を投げたり崩したりすることが多い年齢には、「コルク製」がおすすめです。やわらかく軽量なため体に当たってもケガをしにくく、積み木が倒れた際の音も小さいので床の傷付きも防止できます。

兄弟姉妹での遊びや、お風呂場で使用する場合は「ゴム製」や「EVA素材(合成樹脂)」などもおすすめです。「EVA素材」は手触りがスポンジのようでちぎれにくく、水場での使用にも適しています。

複雑な構造の積み木を扱えるようになったら、ほど良い重みがある「木製」を検討してみてください。適度な重さがあるため積み上げたときの安定感に優れ、衝撃を加えても壊れにくく、長く使えるメリットがあります。

大きさ

積み木の大きさも重要です。特に0~2歳までは誤飲のリスクがあるため、1辺当たり4cm以上のサイズだと安心です。大きなサイズはつかみやすく、積み上げやすいメリットがあり、小さなお子様も楽しんで遊べます。

また、サイズが大きいものは少ない数でも高く積み上げられ、大きなものを表現する際に便利です。一方、サイズの小さな積み木は より複雑な形が作れます。小さなサイズなので場所を取らず、手軽に遊びたい場合にも最適です。

ピースの数

0歳で初めて積み木を触る場合は少ないピースから始めるのがおすすめです。30~60ピースほどのセットを用意し、その中から10ピースほどを選んで遊ばせます。そうすることで積み木遊びが始まり、もっと数が欲しくなった際にも対応できます。

お子様が「積む」ことを楽しんでいるなら、多くのピースを与えてみましょう。積み木は「年齢×100ピース」が必要ともいわれています。まずは100ピースを目標に少しずつ追加していくと、積み木遊びがより充実したものになります。

デザイン

積み木はカラフルなものや白木のもの、絵や文字、数字がデザインされたものなどさまざまな種類があります。

五感で楽しむ時期や低年齢の場合は色鮮やかなカラー積み木やキャラクターなどのデザインのものを用意すると、お子様の興味を引きやすくなります。

積み上げることを楽しむ時期になったら、シンプルな白木の積み木がおすすめです。色がないからこそイメージを膨らませやすく、想像力を養えます。カラフルな積み木とシンプルな積み木、両方を用意するとより表現の幅も広がります。

「知育に良い」とされるおすすめの積み木をご紹介

イオンスタイルオンラインでは0歳児から成長しても使える積み木を幅広く取り扱っています。

音が出るもの、カラフルなデザインのもの、人気キャラクターのもの、ピース数が多いものなど、長い期間楽しめる積み木をご用意しています。

積み木を通して、お子様の成長を楽しみながらサポートしたい方は、ぜひこちらをご覧ください。

まとめ

積み木は単純なおもちゃに見えますが、実はお子様の発達をサポートしてくれる優秀なおもちゃです。年齢によってピースの大きさや数も異なるので、お子様に合った積み木を用意しましょう。

ぜひママとパパも一緒になって遊び、お子様の成長を助けてあげてください。