肌着選びのポイント。肌着・インナーの役割とよく使われる6つの繊維の特徴もご紹介
更新日: 2024.5.30
※イメージです。
わたしたちの生活に欠かせない「肌着」。毎日何気なく着ていると思いますが、実はわたしたちが快適に過ごすために大切な役割を果たしています。
今回は肌着の役割や肌着の種類、選ぶポイントなどをご紹介します。
肌着の役割
「わざわざ肌着を着るのが面倒」と感じる方もいるかもしれません。しかし、肌着はこちらで説明させていただくように非常に重要な役割を果たしています。
肌を清潔に保つ
気温が高いときや体温が上がったときは、汗をかきます。身体から出る汗には微量のアンモニアや塩分が含まれているため、汗を皮膚に付着したままにしておくと、肌荒れやかぶれの原因となります。
肌着を着ることで肌を清潔に保つことができ、汗による臭いも軽減されます。
洋服の刺激から肌を守る
肌着なしで洋服を着ると毛やアクリルなどの繊維、洋服タグなどがこすれて肌への刺激になります。特にセーターを着るときは下に肌あたりの優しい肌着を着用することで肌へのダメージが少なくなり、チクチクとした不快感も軽減されます。
見た目を良くする
夏場はTシャツやブラウス1枚で過ごす方も少なくありません。しかし、Tシャツやブラウスのみで汗をかくと、肌が透けて見えてしまいます。肌着を着用すれば、多少汗をかいても肌やブラジャーが透けないので安心です。
近年では、身体のラインを補正してくれる肌着や、ブラジャーの役割も兼ね備えた肌着なども販売されています。肌が透けるのを防ぐだけでなく、さらにスタイル良く、美しく見せてくれます。
衣服内気候を調整する
肌着の着用により、衣服内気候の調整が可能です。衣服内気候とは衣服と皮膚の間の温度・湿度・気流のこと。一般的に過ごしやすいとされているのは、温度31~33度、湿度40~60%程度です。
衣服内気候の調整に失敗すると冷えや蒸れ、暑さといった不快感を引き起こしてしまいます。例えば、ニットを着て活動しているうちに暑くなり、多く汗をかくと、それが原因で汗冷えが起こることがあります。不快なだけでなく、風邪や体調不良の原因にもなる可能性もあるため注意が必要です。
衣服内気候を快適に保つには、活動シーンや衣類に合った肌着を着用することが大切です。
肌着によく使われる繊維の種類
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肌着はさまざまな素材で作られており、季節や場面によって使い分けることで快適に過ごせます。肌着に良く使用される繊維はこちらに記載されている6つです。
綿(コットン)
綿(コットン)は吸水性・通気性・保温性・伸縮性などに優れた天然素材です。コットンとも呼ばれ、熱に強く丈夫で日常使いしやすいため、特に肌着に使われることが多くあります。着心地や肌触りも良く、肌が弱い方や赤ちゃんにもおすすめです。
麻
麻はリネンとも呼ばれる天然素材です。繊維の中に穴が開いているため通気性が良く、水分を吸って外に発散してくれます。そのため、汗をかく夏場は麻でできた肌着を着るとさわやかに過ごせます。
しかし、毛羽立ちやシワになりやすいというデメリットがあり、ゴワゴワした肌触りが人によって好みに合わないかもしれません。
シルク
シルクは蚕の繭から作られる繊維です。保温性・保湿性・発散性に優れており、丈夫で伸縮性も良いのが特徴です。
また、シルクはアミノ酸が含まれているので肌との相性も良いとされています。なめらかでやわらかいため、直接肌に触れる肌着の素材に最適です。
ウール
ウールは羊の毛から作られた素材です。縮れた繊維が多くの空気を含むことで、保温性や断熱性が高くなっています。非常に暖かいので、冬用の肌着におすすめです。
ただし、湿気を吸収して縮みやすく虫が付きやすいため、お手入れが難しいのが難点です。
ポリエステル
ポリエステルは石油を原料として作られた化学繊維です。肌触りがコットンに近く、早く乾いてシワになりにくいというメリットがあります。型崩れしにくいため、じゃぶじゃぶ洗濯できて使い勝手も抜群です。
デメリットは静電気が起きやすく、汚れが落ちにくい点です。
レーヨン
レーヨンは木材パルプを原料とする再生繊維です。吸水性や吸湿性が高く、肌着におすすめの素材です。ただし、水で縮みやすく乾きにくいため、多く汗をかくようなシーンにはあまり向いていません。
肌着選びの3つのポイント
次に肌着を選ぶ際に気を付けるべきポイントをご紹介します。
肌に合うもの
敏感肌や乾燥肌、アトピー肌の方は肌着と皮膚との摩擦が刺激になってしまう場合があります。特に肌が弱い方やお子様は、ゴワゴワ・チクチクしにくい肌着が適しています。
化学繊維はなるべく避け、天然由来の素材のものを選びましょう。特に、綿(コットン)やシルクは肌触りや通気性に優れているためおすすめです。
また、中には縫い目が肌に触れて刺激を感じる方もいます。縫い目のないシームレスな肌着や縫い目が表に出ている肌着を選ぶことで、快適に過ごしやすくなります。
着心地が良いもの
心地良く過ごすためには、肌着のサイズ選びも重要です。肌着の吸水性や速乾性、体温調整といった機能はジャストサイズを着用することで十分に発揮されます。
身体にフィットする肌着を選ぶのがおすすめですが、身体を必要以上に締め付けるものは良くありません。また、縫い目が気になる場合はワンサイズ上を選ぶのも一案です。
試着できるお店で購入する場合はできるだけ試着して、自分に合ったサイズと伸縮性のあるものを選びましょう。
蒸れにくいもの
汗が皮膚に残ったままだと、蒸れて菌が増え、かゆみや刺激が起こりやすくなります。綿(コットン)やウールなど、吸水性や通気性に優れた天然由来の素材の肌着を選べば、蒸れを軽減可能です。
蒸れにくさは夏だけでなく、冬も重視すべきポイントです。冬に保温機能が高い肌着を着用し続けて汗をかいてしまうと、後で汗冷えが起こる可能性があるためです。
汗をかきそうな日は吸水性や通気性の高い素材を選ぶなど、自身の活動に合わせて肌着を使い分けましょう。
メンズ、レディース、キッズ向け肌着・インナーのご紹介
イオンスタイルオンラインではメンズ、レディース、キッズ向けに豊富な種類の肌着・インナーを取りそろえています。素材や袖の長さ、裏起毛の有無などを選べるため、ご自身に合った肌着が見つかります。
肌の調子や着用シーンに合わせて肌着を選び、毎日を快適に過ごしたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
まとめ
肌着は肌を刺激から守り、見た目を良くするなど大切な役割を果たしています。ご自身の肌に合った素材を使用した適切なサイズの肌着を選ぶことで、快適に過ごしやすくなります。
今回ご紹介したポイントを押さえて、ご自身に合った肌着を選んでみてください。