家庭用マスクの3素材・3形状と自分に合うマスク選びのポイントをご紹介
更新日: 2024.6.5
マスクは感染や花粉対策アイテムとして欠かせないものです。最近はデザイン性の高い商品も多数あるため、マスクをおしゃれに活用している方も多いと思われます。
しかし、市販のマスクは素材も形状も多彩なので、どれを選べばいいのか迷うケースも少なくありません。
そこで今回はマスクの種類や素材、形状ごとの特徴や、マスク選びの際に注目すべきポイントをご紹介します。
マスクの種類
マスクは用途に応じて「家庭用」「医療用」「産業用」の3つに大別されます。
ドラッグストアなどで購入できるのは、主に家庭用マスクです。
家庭用マスク
家庭用マスクはウイルスや花粉、PM2.5などの粒子の侵入を防いだり、咳やくしゃみの飛沫が飛散するのを抑えたりする目的で使用するものです。また、防寒や保湿などの目的で使用されることもあります。
家庭用マスクはサイズが豊富で、素材や形状も商品により異なります。フィルター性能と適度な通気性を併せ持ち、長時間使用しやすいのも特長です。
医療用マスク
医療用マスクは主に医療現場で用いられるマスクです。
よく知られているのは、手術用のサージカルマスクやN95マスクなどです。
サージカルマスクは不織布製で、家庭用マスクよりフィルターの目が細かいのが特長です。
N95マスクは顔にフィットしやすい立体的なデザインになっています。正しく使えばウイルスやバクテリアを含むエアロゾルの吸入を防ぐことも可能ですが、密閉性が高いため長時間の使用には向いていません。
産業用マスク
産業用マスクは建物の解体現場や工場などでの作業時に防塵対策として使われる高性能な微粒子用マスクです。N95やDS2などの規格があり、防塵マスクあるいは工業用マスクと呼ばれることもあります。
粉塵の種類や発散状況、暴露の危険性などによって適切な形状・機能が変わってくるため、口や鼻のみを覆うタイプだけではなく、顔面全体を覆うタイプなどもあります。
家庭用マスクの3つの素材
日常的に使用する家庭用マスクは素材により「不織布マスク」「布マスク」「ウレタンマスク」の3種類に分けられます。
ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
不織布マスク
不織布マスクは その名のとおり「織らない布」で作られているマスクです。
不織布は繊維を熱的・機械的・化学的に処理して薄いシート状にした布で、原材料や製法を工夫することで厚さや目の細かさを自由に調節できます。
また、機能性の高い不織布は医療用マスクや産業用マスクにも使用されています。
家庭用の不織布マスクは価格が安く、基本的に再使用しないため、衛生的に使えるのも大きな特長です。
布マスク
布マスクは主に綿(コットン)素材の布やガーゼなどを重ね合わせたマスクです。
洗濯して繰り返し使えるため、使い捨てマスクのように頻繁に購入する必要はありません。
通気性が良いため呼吸がしやすく、保湿性・保温性に優れているため、乾燥から喉を守るのに適しています。
ただし、ガーゼは不織布に比べて目が粗いため、感染対策には不向きです。
もっとも、最近は内部に特殊フィルターを縫い込み、花粉の侵入を妨げるなどの工夫をしている商品もあります。
ウレタンマスク
ウレタンマスクはプラスチックの一種であるポリウレタン製のマスクです。
耐久性が高いため、洗濯をすれば繰り返し使えます。水にぬれても乾きやすく、シワになりにくいのも大きな特長です。
また、発泡繊維を使用しているため通気性が高く、熱がこもりにくいため、運動時のマスクとして使われることもあります。
ただし、目が粗いためフィルター機能はあまり期待できず、ウイルスなどの侵入を防ぐ目的としては適していません。
家庭用マスクの3つの形状
家庭用マスクは形状によってさらに3つに分けられます。
プリーツ型
マスクの全面がヒダ(プリーツ)状になっているタイプです。プリーツ型のマスクは不織布マスクでよく見られます。
プリーツを開くことで目の下からあごまで広く覆うことができ、口とマスクのあいだに適度な空間が生まれるため、呼吸が苦しくありません。
顔の形にフィットしやすく、会話などで口を動かしてもずれにくい点もメリットといえます。
立体型
立体型マスクはウレタンマスクや不織布マスクに多い形状で、人の顔の形に合わせて立体的にデザインされています。
顔に隙間なくフィットしますが、口もとは余裕のある作りになっているため、息苦しさや話しにくさはほとんど感じません。また、口紅がマスクに付くことも抑えられます。
平型マスク
平型は従来からあるガーゼマスクの代表的な形状です。
ガーゼの平型マスクは厚みがあり、保湿性・保温性が高いため、エアコン使用時や睡眠時などに乾燥から喉を守る効果が期待できます。
口もとに空間がほとんどできないため、マスクの内側に鼻や唇が付いてしまうのが難点ですが、シンプルな構造なので装着は簡単です。
自分に合うマスク選びのポイント
最後に、マスク選びで失敗しないためのポイントをご紹介します。
サイズ
マスクを選ぶ際には、まずサイズを確認してください。サイズが合っていないと隙間からウイルスや花粉などが侵入してくるため、マスクの効果を十分に引き出せません。
自分の顔に合うマスクのサイズがわからない場合は、次のような方法でサイズを確認してください。
- 1. 親指と人差し指で「L」の形を作る。
- 2. 指をL字形にしたまま、親指の先を耳の付け根の一番高い部分に当てる。
- 3. 人差し指の先を鼻の付け根から1cm下の部分に当てる。
- 4. 指を顔から外し、親指から人差し指までの長さを測る。
4.で測った長さが顔に合うマスクサイズの目安です。
形状
マスク選びでは形状にも注意が必要です。
顔へのフィット感やしゃべりやすさ、呼吸のしやすさ、メイクをしている場合は口紅が付かないかも選ぶ際の目安になります。
保湿性や保温性を求める場合は平型のガーゼマスクがおすすめです。
また、マスクは長時間使用することが多いため、耳かけ部分の形状も確認しておかなければなりません。耳かけ部分が幅広になっているものや太めのゴムになっているものもあるので、購入前に確認することをおすすめします。
素材
不織布マスクは花粉やウイルスなどの粒子が透過しにくいため、いわゆる「3密」の場面や長時間の会話が予定されている場面での使用に適しています。
また、基本的に使い捨てで再使用しないため、衛生的に使えます。
布マスクは粒子の侵入を防ぐ効果は低いものの、通気性が高く肌への刺激が少ないのが特長です。
そのため、屋外や人の少ないオフィスなどで使うのがおすすめです。
ウレタンマスクはウイルスなどの侵入を防ぐ効果はそれほど期待できないものの、伸縮性があってやわらかく、通気性が良いという特長があります。
このように、マスクは素材によって利用するシーンが異なります。
そのため、人の密集度や気温などの環境、肌への刺激感などに応じて素材を選び、使い分けることも大切です。
全国マスク工業会会員マーク
マスクの機能性や安全性にこだわる場合は「全国マスク工業会会員マーク」が付いている商品を選んでください。
全国マスク工業会会員マークは同会が定める「衛生マスクの安全・衛生自主基準」と「マスクの表示・広告自主基準」を遵守して生産されたマスクであることを示すものです。
ただし、全国マスク工業会会員マークと酷似したマークをパッケージなどに表示している商品もあるようです。購入の際には細部までマークを確認して、本当に信頼できる商品を購入するようにしてください。
デザイン
最近は形状や素材だけではなく、デザインにこだわりのあるマスクも多数あります。
さまざまな色や柄、ゴムの色のマスクが販売されているため、その日の服装に合うものをコーディネートするのもおすすめです。ビジネスシーンやプライベートでマスクを使い分けるのも良い方法です。
マスクが苦手なお子様には、お気に入りのキャラクターやかわいいデザインのものを選ぶと、抵抗感が薄れてはめてくれる場合があります。
イオンスタイルオンラインでお気に入りのマスクを
イオンスタイルオンラインでは、さまざまな素材・形状のマスクを取りそろえています。
お子様に人気のキャラクターマスクや顔の印象が明るくなるカラーマスク、場面を問わず利用できるシンプルなデザインのマスクもありますので、お気に入りのマスクを探してみてください。
イオンスタイルオンラインでご購入できるマスクはこちらをご覧ください。
まとめ
ここ数年で多くの人が使用するようになったマスクはウイルスや花粉の侵入を防ぐ以外にもさまざまな用途があります。その需要の増加から、形状やデザインなども豊富になりました。
イオンスタイルオンラインで、目的にかなう、お気に入りのマスクを探してみてください。