失敗しない浴衣の着方!
初心者でも一人でできる着る方法と美しく見える所作をご紹介

更新日: 2025.8.1

失敗しない浴衣の着方!初心者でもできる一人で着る方法と美しく見える所作をご紹介 ※イメージです。

浴衣は夏の風物詩として親しまれており、花火大会やお祭りで着ていけば気分がぐっと上がります。ただ、初めて浴衣を着る場合は着方に不安を感じることもあるでしょう。

浴衣の着方は「右前」が基本です。「右前」とは自分の右手が浴衣の内側(体に近い側)に来るように着ることを意味します。

また、衿元を綺麗に整えることが重要なポイントです。

そこで今回は浴衣の基本的な知識と一人でもできる着方をご紹介します。浴衣を着た時に気を付けたい所作も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

浴衣の着付けをする前に確認しておくこと

浴衣を正しく着るための基礎知識と用意しておくものについてご紹介します。

浴衣の衿の合わせ方は右と左どっちが上?

浴衣の衿(えり)は男性も女性も「右前」が正しい着方です。

右側の衿を先に内側に入れ、左側の衿を右衿に重ねます。右前の「前」は「先」という意味 で、右側を先に着るということです。

相手から見ると右側の衿が左側の衿の下に隠れている状態になります。

左右の衿を逆にすると死装束となってしまうため、浴衣を含めた和装の基本ルールをしっかり覚えておく必要があります。

浴衣の着方は「右前」が基本です。また、衿元を綺麗に整えることが重要なポイントです。

必要なものを準備しておくとスムーズ

浴衣の着付けをスムーズに行なうために必要なアイテムを事前に準備しておきます。

  • 浴衣
  • 帯
  • 肌着
  • 伊達締(だてじめ)1本
  • 腰紐(こしひも)2~3本
  • 帯板1枚
  • 補正用タオル1~3枚

アイテムをすべて広げて並べておけば、着付けの各段階で必要なものをすぐに手に取れるので便利です。

事前準備をしっかり行なうことで、初心者でも慌てずに浴衣の着付けを行なえます。

一人で できる浴衣の着方

一人で できる浴衣の着方 ※イメージです。

ここからは、一人でできる浴衣の着方を7つのステップに分けてご紹介します。なお、以下ではすでに肌着を着用した上で手順を進めていきます。

1.浴衣の背縫いと背骨を合わせる

浴衣をきれいに着る一番のコツは背中部分にある縫い目(背縫い)と背骨を合わせることです。ラインを合わせておくと前がずれにくくなり、全体的なバランスを整えられます。

背縫いと背骨が合っているかどうかは鏡で確認しにくいため、手で触ってチェックします。

2.丈の長さを決める

浴衣がきれいに見える丈の長さは くるぶしの位置です。衿の先から3分の1ほどを両手で持ち、裾をくるぶしまで降ろします。

裾が地面と平行になるように注意深く調整すると、より洗練された印象になるため、鏡の前に立ち、裾のラインを確認しながら調整すると良いでしょう。

3.下前・上前を合わせる

丈の長さが決まったら、位置をキープしたまま下前と上前を合わせます。

まず、左手で持っている上前を右腰にかぶせ、左端が体の真横に来るように調整します。次に左手を一度開き、右手で持った下前を左腰にかぶせます。この時、裾を少し引き上げるとラインが美しく見えるでしょう。

続いて下前を上前の下にかぶせ、途中で右手を抜いて上前を右腰にぴったりと合わせます。最後に裾がくるぶしの位置にあることを確認し、裾を合わせます。

4.腰紐(こしひも)を結ぶ

下前・上前を合わせたら、ずれないように腰紐(こしひも)を結びます。

高さを おへその位置に合わせ、右手で押さえている場所に腰紐の真ん中を当てます。紐がおへそを通るように背中側へ回し、後ろで左右の紐を交差させます。

次に紐同士をしっかりとそろえて横で強く引っ張り、体の横で蝶結びにします。お腹が苦しくなりすぎず、浴衣がずれない程度に締めるのがポイントです。

余った紐は邪魔にならないように中に入れ込みます。

5.おはしょりを整える

浴衣全体の見栄えをきれいにするために、おはしょり(腰ひもを締めたあとにできる帯の下線から出るきものの折り返しの部分)を整えます。

まず、両手をそれぞれの身八つ口(脇の穴のところ)に入れ、後ろから布を引き出すようにトントンと手を下ろして背中側のおはしょりを整えます。同様の動作を前側でも行ない、全体的なバランスを整えます。

次に左手で左右の衿を持ち、右手で背縫いを持ってこぶし1つ分ほど衣紋(えもん)を抜きます。衣紋を抜くと首元に適度な余裕が生まれ、美しいラインが作られます。

6.胸紐(むなひも)を結ぶ

おはしょりを整えたら、着崩れを防ぐために胸紐(むなひも)を結びます。

胸紐の中央部分を右手で持ち、みぞおちに当て両手で背中側へ回します。背後でクロスさせ横まで持ってきたら苦しくない程度に強く締めます。

次に、紐を持つ手を下にさげ背中側の紐がバッテンになるようにします。紐を前に戻し最初に当てた位置より約5cm下で結びます。

その後、紐の下から指を入れ背中の中央から左右に手で調整し、背中に生じた余分なシワやたるみを伸ばします。

7.伊達締(だてじめ)を巻く

浴衣の仕上げとして、衿もととおはしょりがずれないように伊達締(だてじめ)を巻きます。

おはしょりの中に右手を入れ長さやたるみを整えておきます。背面も背中の縫い目が体の中央に来ているかを確認し胸紐の下に出ているたるんだ部分を横に引っ張り背面のシワを伸ばします。全体的なシルエットが整ったら、伊達締の中央部分を背中に当て前側でしっかりと結びます。

シワやずれがないよう調整し帯結びを行なえば、浴衣の着付けは完成です。

初心者でも簡単にできる見栄えの良いおすすめの帯結び

次は、簡単に結べる初心者におすすめの帯結びを3つご紹介します。

文庫結び

文庫結びは浴衣のポピュラーな帯結びです。難易度が低く手軽にマスターできるため、浴衣初心者に向いています。

垂らしたリボンの部分が上品さと可愛らしさを両立させているのが特徴です。年齢を問わず、誰にでも似合う結び方でもあります。

蝶結び

蝶結びは華やかなリボンが可愛らしい帯の結び方です。見た目が文庫結びと似ていますが、文庫結びは羽が2枚、蝶結びは羽が4枚という違いがあります。

結び方の手順は比較的簡単で、少し練習すれば浴衣初心者でも習得できます。美しい仕上がりになるため、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

貝の口

貝の口は男女問わず使用できる帯の結び方です。貝の口の名前は帯が二枚貝の口に似ていることに由来します。

結び方が簡単で洗練された雰囲気を演出できるのが特徴です。シンプルな結び方が好みの方や、大人っぽい仕上がりにしたい方に向いています。

浴衣を着るときは所作や装いにも気を配ろう

ここからは浴衣を美しく着こなすための所作や装いについてご紹介します。

歩くときは歩幅を小さくする

歩くときは通常より歩幅を小さくすることで優雅さと浴衣の美しさを保てます。

また、大きな歩幅で歩くと浴衣が乱れやすくなるため注意が必要です。背筋を伸ばし、やや内股気味に歩くと裾が乱れません。

しゃがむときは姿勢を保って腰から落とす

しゃがむときは上前をやや持ち上げた上で一方の足を少し後ろに引き、姿勢を保ちながらゆっくりと腰を落とすと美しく見えます。

反対に足を開いてしゃがむと浴衣の裾から足もとが見えてしまい、下品な印象を与えてしまいます。

花火大会やお祭りではしゃがむ機会が意外と多くあるため、上品な所作を心がけると良いでしょう。

イスに座るときは膝をそろえて浅く腰かける

浴衣姿でイスに座る際は両ひざをそろえて足もとが見えないようにします。

また、イスには浅く腰かけて背もたれに寄りかからないようにすることも大切です。背もたれに寄りかかると、せっかく結んだ帯が崩れてしまう可能性があります。

手を伸ばすときは袖口を押さえる

手を伸ばす時は反対側の手で袖口をそっと押さえます。袂(たもと)が邪魔になるのを防ぎ、腕が袖から露出することも避けられます。

また、袖口の押さえ方を心がければ、より優雅な印象を与えられるでしょう。

階段では裾(すそ)を持ち上げる

階段を上り下りする際は浴衣の裾を軽く持ち上げてゆっくり歩きます。

持ち上げることで裾が階段に触れて汚れるのを防ぐことが可能です。また、自分の足で裾を踏み転倒するリスクも避けられます。

トイレでは裾(すそ)を帯にはさむ

トイレに行くときは上側の裾と下側の裾を順にめくり、帯にはさんで落ちないようにします。浴衣用の下着も同様です。洋服を着ているときの感覚でトイレに行くと裾を汚すおそれがあります。両裾をしっかり持ち上げることが大切です。

トイレを出る際は帯にはさんだ裾を元に戻し、着崩れしていないかチェックも忘れずに。

髪型はアップスタイルにすれば涼しげな雰囲気に

浴衣を着る時は髪型をアップスタイルにするのがおすすめです。浴衣との相性が抜群で、夏らしい涼しげな雰囲気になります。

シンプルなお団子ヘアや編み込みを取り入れたスタイルなど、ヘアアレンジによっても上品さや華やかさを演出できます。場面や好みに応じて好きなヘアアレンジを選ぶと良いでしょう。

女性・男性におすすめの浴衣をご紹介

イオンスタイルオンラインでは、お手頃価格のおしゃれな浴衣を取りそろえています。

トレンドを押さえたものや生地にこだわったものなど、自分にぴったりな一着が見つかるでしょう。

髪飾りや小物もご用意しています。浴衣・帯・下駄がセットになった商品もありますので、浴衣をお求めの方はぜひこちらをご覧ください。

まとめ

浴衣の着方は「右前」が基本です。また、衿元を綺麗に整えることが重要なポイントです。

浴衣の正しい着方を押さえることで初心者でも美しく着付けできます。所作や装いにも気を配りながら、花火大会やお祭りなどさまざまな場面で浴衣を楽しめるでしょう。

浴衣のデザインは多種多様で小物を変えるだけでも雰囲気が変わります。今回ご紹介した内容を参考に好みの浴衣や小物を探してみてください。