男女で浴衣の着方に違いが?浴衣の着方や着物との違いもご紹介!
更新日: 2024.7.26
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夏は縁日や花火大会などのイベントが盛りだくさんのシーズンです。その際に浴衣(ゆかた)を着ていきたいという方も多いのではないでしょうか。
実は浴衣は男性と女性では着方や使用するアイテムに違いがあります。
今回は男女の浴衣の違いや男女別での着方、着物との違いについてなどご紹介します。
男女の浴衣の主な違いとは
最初に男女の浴衣の違いについてご紹介します。
帯の幅や巻く位置が違う
帯の幅や巻く位置が男女で異なります。
女性の帯は幅が広いのが特徴で胸の下あたり、高めの位置で締めるのがポイントです。
一方、男性の帯は女性に比べて幅が狭く、帯を巻く位置に関しても女性と異なります。男性は骨盤のあたりで締めます。その際に帯が横から見て前下がりになるように締めるとスッキリとした印象になります。
浴衣の丈が違う
女性の浴衣は身丈(首の付け根部分~裾まで)が男性のものより長いのが特徴です。着付けの際に腰のあたりでたくし上げ、長さを調節してから腰紐を締めていきます。そのため身丈が自分の身長±10cmくらいの浴衣であれば着られます。
一方、男性は自分の身長から30cmくらい短い身丈の浴衣を着用します。着付けの際にたくし上げないので女性と比べると浴衣の丈は短めです。
くりこしがあるか無いか
女性の浴衣にはくりこしがありますが、男性にはくりこしがありません。くりこしとは衿の後ろの縫い付ける部分を肩の折り目のラインより少し後ろにずらした部分です。洋服でいえば衿ぐりの深さに相当します。
女性は着付けする際に うなじや首筋を美しく見せるため、衿の後ろを少し開けます。そのためにくりこしが必要です。
一方、男性は衿を開けず首にしっかりと付けて着ます。そのため男性の浴衣にはくりこしはありません。
袖付けの縫い方が違う
浴衣の袖付けの縫い方も男女で違いがあります。
女性の浴衣は縫い合わせが短く、袖の内側が開いているのが特徴です。袖の長さは手のくるぶしにかかるくらいがベストです。
一方、男性の浴衣は身頃と袖の縫い合わせ部分が長くなっています。下まで縫われていて、内側が開いていないのが特徴です。袖の長さは手のくるぶしより少し短めのものがおすすめです。
浴衣を着る際は男女ともに「右前」が正解
浴衣を着る際に右と左のどちらを前にするべきか悩んだことはありませんか。一般的に洋服の場合は男性であれば左側が上、女性は右側が上に来るようにボタンが付けられています。しかし、浴衣を着る場合は男女ともに「右前」が正しい着方となります。
右前とは右側が自分から見て手前に来るように着ることです。つまり、衿の左側が上に来るように着ます。どっちが上か悩んだ場合は他の人から見てアルファベットのyの字になるように着るのが正しいと覚えておくのがおすすめです。
なお、左前にして着てしまうと亡くなった方に着せる死装束と同じ着方になってしまうため、縁起が悪いとされています。
着物と浴衣の違い
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浴衣と着物は同じ物ではないかと考える方もいるかもしれませんが、いくつか異なる点があります。ここからは浴衣と着物の違いをご紹介します。
生地や素材が違う
まず浴衣と着物で違う部分は生地や素材です。
着物の生地には絹や木綿、ウールなどの素材が使用されます。厚みがありしっかりとした生地が特徴です。
一方、浴衣の生地には多くの場合、綿(コットン)や麻との混合生地、ポリエステルなどが使用されます。さらっとした肌触りで着用したときも軽く透け感があるのが特徴です。浴衣は主に夏に着るため、基本的には通気性や吸水性に優れた薄手の生地が使用されています。
着付けの方法が違う
着付けの方法に関しても着物と浴衣では異なります。
着物は基本的に肌襦袢(はだじゅばん)と裾(すそ)除け、長襦袢(ながじゅばん)を着てから着物を着る必要があります。その際、長襦袢に合わせるように着付けます。
一方、浴衣は中が透けないように肌襦袢を着ますが、長襦袢は着ません。そのため、浴衣を羽織ってから後ろ衿を少し下げ気味にします。なお、肌襦袢は市販のキャミソールやスポーツブラなどで代用することも可能です。
さらに、浴衣の帯は幅が狭く長さが短くなっています。対して、着物に使う帯は幅が広く長めなのが特徴です。帯の結び方に関しても浴衣と着物では異なります。
着用時期やシーンが違う
着用時期やシーンについても異なります。
着物は結婚式や成人式など冠婚葬祭の正装として年中着ることが可能です。しかし、着物の下に肌襦袢や長襦袢を付ける必要があるため、夏に着る時は暑い思いをしなければなりません。
その点、浴衣は通気性に優れた薄手の生地が使われているため、暑い夏でも快適に着られます。ただし、浴衣の着用はお祭りや花火大会、旅館での利用といったカジュアルな場面に限定されてしまいます。結婚式やパーティーなど公式の場での着用はマナー違反になるので注意が必要です。
男性の浴衣の着付け方法
ここからは男性の浴衣の着付け方法をご紹介します。
1.浴衣を羽織る
まずは浴衣を羽織ってください。背中にある縫い目が体の中央に来るようにするのがポイントです。
その後、衿の左側が上に来るように着ます。
2.腰紐を結ぶ
次に腰紐を結んでいきます。この時に腰骨のあたりで腰紐を巻き、しっかりと結んでください。ほどけないように結べていれば、結び方は問いません。
腰紐を結び終わったら、浴衣の前後のしわをとって整えます。
3.帯を結ぶ
続いて帯を結んでいきます。
まず帯の先端の40cmほどを縦半分で斜めに折り「手先」を作ってください。手先を腰の幅ほどに合わせた位置から帯を広げて1周巻きます。このとき帯は背中側から巻いてください。そして、手先を持って一度しっかりと締め、2周目を巻いていきます。
巻き終わったら余った帯を折りたたみ、帯の中に入れます。この際、最終的に手先と結ぶため、肩幅分ほどの帯の長さは残しておくのがポイントです。帯が長すぎて余った場合は折りたたむ前にもう一巻きしても問題ありません。
次に、右側の帯を上から下に通し、最初に作った「手先」と結びます。このとき、幅の細い手先は下に、幅の広い帯が上になっていることを確認してから縦方向に強く結んでください。
幅の広い帯を下に落とし、右斜めに折ります。最後に、右斜めに折ってできた輪の部分に幅の細い手先を通して結ぶと完成です。
女性の浴衣の着付け方法
次に女性の浴衣の着付け方法をご紹介します。女性の着付けは男性に比べて手順が少し多くなります。
1.浴衣を羽織る
まず背中にある浴衣の縫い目を体の中心に合わせ、浴衣を羽織ってください。男性同様に衿の左側が上に来るように着ます。
2.着丈を決める
次に着丈を決めていきます。浴衣の衿先から3分の1ほどの場所を両手で持ち、裾でくるぶしあたりの着丈に調節してください。なお、天気が悪い日や長時間出かける場合は裾を少し高めにしておくのがおすすめです。
3.腰紐を結ぶ
着丈が決まったら腰紐を結んでください。紐を腰骨の位置にあてて後ろで交差し、ウエスト位置でしっかりと結びます。
腰紐を結んだ後は全体的にしわをとってください。
4.おはしょりを整える
続いて、おはしょりを整えていきます。おはしょりとは浴衣や着物を着る際、身丈よりも長い部分を腰あたりでたくし上げた部分のことです。
脇の下の身八つ口(みやつくち)から手を入れ、おはしょりを整えていきます。この際に両手でしわを伸ばすようにするのがポイントです。ある程度整えたら、改めて1.で合わせた背中部分にある浴衣の縫い目が体の中心にきちんと来ているか確認してください。
さらに女性の場合は「衣紋(えもん)を抜く」と呼ばれるうなじ部分にゆとりを持たせる調整が必要です。左手で浴衣の左右の衿を持った状態で、右手で背中の中心の縫い目を前後に動かしながら調節してください。こぶし1つ分が目安です。あまり抜きすぎるとだらしなく見えてしまいます。
5.胸紐を締める
おはしょりを整えた後は胸紐を締めていきます。胸紐は胸の下にあて、右脇の下で結んでください。あまりきつく結ぶと息苦しくなるため、注意が必要です。紐の端は脇の下に挟み込んでおきます。
もし、この段階で背中にしわができてしまった場合は両脇に寄せて入れ込むようにすると整えることが可能です。
6.伊達締めを結ぶ
衿もとがずれたり、おはしょりがだぶついたりしないように伊達締めを結んでいきます。帯板が入った平らな部分を前にし、後ろで交差してから前で巻いていきます。腰紐がずれないようにしっかりと結ぶのがポイントです。
7.帯を結ぶ
最後に帯を結んでいきます。まず、帯の先端の50~60cmほどを縦半分で斜めに折り「手先」を作ってください。続いて、帯の先端を右肩にかけ、残りの帯を広げたら腰にしっかりと2周巻きます。
続いて、手先と反対側の帯端(たれ)を右脇の下から三角形に折り、帯幅を半分にします。その後に手先とたれを帯の上のラインに沿うように結んでください。
次に、残った帯を縦半分に折り、肩にかけていた帯先を上にして結びます。結んだ後に余った帯は肩幅に合わせて内側に折りたたんでください。その後、もう一方の帯先でさらに2周巻いていきます。余った帯先は胴に巻いた帯の中に入れ込んでください。
最後に帯の形を整えれば完成です。
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まとめ
男女の浴衣には帯の幅や着丈などいくつか異なる点があります。着付けも女性のほうが男性に比べて手順が多くなっています。しかし、慣れれば気軽に着ることも可能ですから、この夏は浴衣を着て、お祭りや花火大会などに出かけてみてはいかがでしょうか。