レンジフードとは?換気扇とは違う?
レンジフードの種類や選び方、便利アイテムをご紹介
更新日: 2024.9.14
※イメージです。
キッチンの必須アイテムであるレンジフードと換気扇ですが、それぞれの役割や具体的にどのような種類があるのかあいまいな方もいるのではないでしょうか。今回はレンジフードの機能とレンジフードの種類や設置方法、選び方などをご紹介します。
キッチンに欠かせないレンジフードについて、役割や種類、パーツの基礎知識もご紹介しますので、リフォームを考えている方や買い替えをご検討中の方は参考にしてください。
レンジフードとは?換気扇との違い
そもそもレンジフードとは何か?換気扇との役割の違いをご紹介します。
レンジフードは換気扇+カバーの一体型
レンジフードはキッチンのコンロ上部に設置され、換気扇とそれを覆うカバーが一体化した設備を指します。内部に換気扇があり、調理時に発生する煙やニオイなどを屋外へ排出するための排気を効率的に行なう役割を果たします。
具体的にはレンジフードの底面にある整流板が空気の流れを整え、汚れた空気の吸収スピードやその量を向上させています。前面の前幕板や側面の横幕板はファンやダクトをむき出しにしないためのものです。レンジフードがないと煙や油がそのまま天井や壁に付着し、家の劣化を早めてしまうため、適切な利用や定期的なメンテナンスが大切です。
レンジフードと換気扇の違いはファンと排気方法
レンジフードと換気扇の違いは主に使用されるファンの種類にあります。
ファンにはシロッコファン、プロペラファン、ターボファンの3種類があり、レンジフードでは「シロッコファン」が一般的に使われています。排気用のダクトを通して空気を外へ排出する方式です。
一方、換気扇では「プロペラファン」がよく使われ、壁に直接取り付けて空気を外に排出します。プロペラファンは吸引力が比較的強く効率的に排気できますが、近年は設置の自由度やデザイン性に優れたレンジフードの人気が高まっています。
また、「ターボファン」はどちらの特徴も兼ね備えている汎用的なファンです。
レンジフードのファン3タイプをチェック
レンジフードや換気扇に使われる3種類のファンの特徴を、より詳しくご紹介します。
タイプ1・シロッコファン
シロッコファンは筒状の本体の内部に羽根が配置された形状のファンで、ダクトを通じて空気を排気します。設置場所を選ばず、外の風などの影響をあまり受けずに強い排気能力を維持できるため、高気密・高断熱の家にも適しています。見た目がすっきりしているので音も静かなのが特徴です。
タイプ2・プロペラファン
プロペラファンの換気扇は壁に直接取り付けて、羽根を回して蒸気やニオイをそのまま外に排出する仕組みです。ダクトを必要とせず、設置が簡単で排気量が多いことが利点です。比較的安価なので古い住宅でよく見られます。
しかし、壁に直接取り付けるために外壁に面している場所でなければ設置できません。また、風の影響を受けやすく、強風時には排気能力が低下する場合があります。
タイプ3・ターボファン
ターボファンはシロッコファンとプロペラファンの両方の特徴を持っているファンです。壁穴からの直接排気と、ダクトを使っての排気のどちらにも対応できます。
さらに、シロッコファンに比べて小型であるため、設置場所の選択肢が広がるという利点があります。排気効率が高い一方で価格はシロッコファンやプロペラファンよりも高価になることが多いです。
レンジフードと換気扇のメリット・デメリット
シロッコファンが多いレンジフードとプロペラファンが多い換気扇、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
レンジフードのメリット・デメリット
レンジフードの利点は設置場所の自由度が高いことです。換気扇とは異なりダクトを使って排気するため、外壁に面していない壁や天井にも設置できます。また、風の影響を受けないため、年間を通じて安定した排気が可能です。
一方、デメリットは換気扇よりも大型なため設置スペースを必要とすることや、購入費用が高額になりがちなことです。部品も多いため掃除やメンテナンスが面倒なこともありますが、最近は手入れがしやすい製品も登場しています。
換気扇のメリット・デメリット
換気扇のメリットはコンパクトで設置が簡単、かつ低コストである点です。壁にプロペラファンを直接取り付けるだけなので、手軽で費用も抑えられます。部品が少なくシンプルな構造のためフィルターを外して羽根を拭くだけで掃除も簡単です。
一方、デメリットとして設置場所は屋外に面した壁でなければならない点が挙げられます。また、風や虫が隙間から入る可能性があり、外部環境によって排気効率が左右されることもあります。
レンジフードの種類と特徴
レンジフードの種類は主に3種類あります。それぞれの特徴は次のとおりです。
レンジフードの種類①スリム型(薄型)
スリム型レンジフードはスタイリッシュなデザインで人気が高く、多くの最新機能を搭載しています。内部の溝や繋ぎ目が少ないため、掃除がしやすいのがメリットです。フィルターなしのタイプもあり、汚れを落としやすいコーティングや自動洗浄機能も搭載されているためお手入れの手間が軽減されます。
ただし、高機能なため価格は他のタイプよりも高めです。コストよりもデザイン性や機能性を重視する方に向いています。
レンジフードの種類②ラット型(浅型)
フラット型レンジフードは浅型や平型とも呼ばれ、縦幅が小さくコンパクトなため、天井が低い場所にも設置が可能です。スリム型と同じく薄いデザインが特徴で狭いキッチンでも使用できます。
ただし、フィルターが装着されているため定期的な掃除や交換が必要です。また、ファンがコンロと平行に設置されているため清掃時には真上を見上げる作業となり、手間がかかる点もデメリットです。
レンジフードの種類③ブーツ型(深型)
ブーツ型レンジフードはスタンダード型とも呼ばれ、多くの住宅で採用されている定番のレンジフードタイプです。煙やニオイを効率良く集める形状で換気性能に優れています。また、フードのみの設置もできることから、プロペラ型の換気扇の上に後付けも可能です。
ただし、フラット型と同様にフィルターの掃除が必要なためお手入れが面倒な点がデメリットです。油汚れやホコリがたまりやすいので、定期的なメンテナンスが求められます。
レンジフードの主なパーツ
レンジフードにはファン以外に次のようなパーツがあります。
整流板
レンジフードの底面に付いている板状のパーツです。この整流板は吸引口を狭くすることで、調理中の油や煙の吸引力を高める役割を果たします。また、整流板が汚れを受け止めるため、フィルターやファンの汚れが減り、掃除も簡単になります。
幕板
レンジフードの前面に取り付ける板状のパーツを前幕板、側面に取り付ける板状パーツを横幕板と呼びます。これらの幕板の役割はファンやダクトを隠して、キッチンの外観を整えることです。一般的には前幕板と横幕板を両方取り付けますが、設置場所によっては横幕板が不要な場合もあります。
フィルターやオイルトレー
ファンと整流板の間にはフィルター、またはオイルトレーがあり、油や煙などの汚れを集めます。フィルターは油をキャッチしファンに油が付着するのを防ぐことが特徴です。フィルターなしのモデルは油が遠心力でオイルトレーに落ちる仕組みで、メンテナンスしやすい点がメリットです。そのため、ノンフィルターのレンジフードは人気が高まっています。
レンジフードの設置方法と特徴
レンジフードを取り付ける場所とそれにともなう設置方法は大きく分けて3タイプあります。
後ろ壁取り付けタイプ
キッチンの後ろの壁に取り付けるタイプのレンジフードはI型やL型のキッチンで外壁側にコンロがある場合に適しています。排気口を直接壁に通せるため作業工程が簡素化され、設置も比較的手軽です。また、多くのデザインバリエーションがあるため理想のスタイルを見つけやすいのもメリットです。
横壁取り付けタイプ
横壁取り付けタイプはペニンシュラキッチンに適したレンジフードです。ペニンシュラは半島という意味があり、アイランドキッチンが四方を壁に付けない島タイプであるのに対し、ペニンシュラキッチンは片側のみ壁に付ける半島のようなタイプになっているのが特徴です。
このタイプのレンジフードは排気口を壁から直接通せますが、3面が必要になるため、コストはやや高めになる傾向です。天井取り付け同様に、おしゃれで開放的な雰囲気を作りつつ、キッチン空間を有効に活用できるのがメリットです。
天井取り付けタイプ
天井取り付けタイプはアイランドキッチンに適したレンジフードの設置方法です。排気口を天井内で外壁まで通すため、作業工程が増えます。さらに、4面の仕上げが必要になることから、他2つの取り付け方法よりもコストが高めです。
一方で、インテリアのアクセントとしても優れているのでデザイン性を重視する方におすすめです。
失敗しないレンジフードを選ぶポイント
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レンジフード選びで失敗しないためにも、レンジフードを選ぶ際にどこに注目したら良いかチェックしていきます。
キッチンの位置やスタイル
キッチンの設置タイプによって適したレンジフードは異なります。壁に面したキッチンでは基本的にブーツ型、スリム型、フラット型とすべてのタイプが適しています。アイランドキッチンなど、オープンなタイプにはスリム型やフラット型が適し、逆にブーツ型は不向きです。設置方法やレンジフードのタイプによって工期やコストも変わります。
サイズ:交換時は既存レンジフードと同じサイズ
国内のレンジフードには、60cm、75cm、90cmの3つの規格があります。幅が大きいと値段も高くなりますが、基本的な機能に違いはありません。交換する際は既存のサイズと同じものを選ぶと、取り付けがスムーズです。異なるサイズに変更する場合は取り付け工事が複雑になり、費用も高くなるため注意が必要です。なお、消防法によりガスコンロに対して狭いサイズのレンジフードは使用できません。
コンロ連動機能の有無
ガスコンロの点火や消火に応じて自動でレンジフードが作動する便利な連動換気機能を備えたレンジフードがあります。連動換気機能により、スイッチの消し忘れや付け忘れを防ぐことが可能です。
ただし、この機能を利用するにはガスコンロとレンジフードの両方が連動対応機種であることが必要です。異なるメーカーの製品だと風量や火力の基準が異なるため、同じメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。
掃除やメンテナンスのしやすさ
以前はレンジフードにフィルターが付いているのが一般的でしたが、現在ではノンフィルタータイプが登場しています。このタイプはフィルターの目詰まりがなく、日々の お手入れが簡単なのが特徴です。もしこれまでの換気扇の掃除が面倒に感じていたなら、ノンフィルタータイプに交換することで手間が大幅に軽減されます。
最近では掃除がしやすい設計のレンジフードも増えていますが、高機能なものは価格が高くなる傾向があります。予算と相談しながら、お手入れのしやすい製品を選ぶのがポイントです。
レンジフードのお手入れや交換
掃除など、レンジフードの日々のメンテナンス方法やレンジフードの交換時期などをご紹介します。
レンジフードのお手入れ
整流板や幕板など、レンジフード本体は水拭きが基本です。こまめに拭き掃除を行ない、軽い汚れにはぬるま湯、頑固な汚れには台所用洗剤や重曹水を使うと落ちやすくなります。また、オイルトレーも定期的な確認や掃除が必要です。
ファンは数ヶ月から1年に1回、取り外してつけ置き洗いし、細かい汚れは歯ブラシなどで取り除きます。
フィルターは油汚れが付きやすく、1週間に1回、少なくとも月に1回は掃除が必要です。汚れがひどい場合は洗剤を吹きかけて放置するのも一案です。
なお、掃除時には手袋を着用することをおすすめします。また、家事代行サービスの利用も適切なお手入れを実施するためには効果的です。
レンジフードの交換は10年がポイント
レンジフードの一般的な寿命は約10年とされていますが、汚れがひどい場合や換気機能が劣化している場合は10年未満でも交換を検討するほうが良いケースもあります。異音がする、排気パワーが落ちているなどの症状があり、メンテナンスしても改善しない場合は交換を考えたほうが良いでしょう。また、ガスコンロの寿命も約10年なので、セットでの交換も一案です。
レンジフードの交換はどこに頼む?
レンジフードの交換を依頼する業者には次のような選択肢があります。
- 住宅設備施工業者:迅速に交換したい方や費用を抑えたい方におすすめ
- リフォーム会社:キッチン全体をリフォームしたい方やデザインや機能にこだわりたい方におすすめ
- ホームセンター・家電量販店:実物を確認した後で交換したい方におすすめ
- ガス会社:安全な施工を望む方におすすめ
また、レンジフード本体をインターネットで安く購入し、取り付けだけを依頼することでコストを抑えることも可能です。
レンジフードのお手入れが楽になるアイテムをチェック!
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まとめ
レンジフード、換気扇のファンには主にシロッコファンとプロペラファンがあり、構造や特徴が異なります。また、レンジフードには形状や設置方法に複数のタイプがあり、自宅の間取りに合った換気設備を選ぶことが重要です。
また、選ぶ際は換気機能だけでなく、メンテナンスのしやすさも確認しましょう。自分で掃除が難しい場合や時間がない場合はプロの家事代行サービスを利用するのもおすすめです。