失敗しないダブルスーツの選び方。
シングルスーツとの違いや着こなし方について
更新日: 2024.9.24
※イメージです。
スーツにはシングルとダブルがあることを知っていても、本格的な違いは解らない方もいるでしょう。また、ダブルスーツに挑戦したいと思っていても着こなし方が解らず、中々手を出せない方もいるかもしれません。
そこで今回は失敗しないダブルスーツの選び方や着こなし術、シングルスーツとの違いなどをご紹介します。
ダブルスーツとは?
ダブルスーツとはジャケットにフロントボタンが2列付いているスーツを指します。ジャケットのフロント部分の前合わせの幅が広く、重厚感があるのが特徴です。また、シングルスーツに比べるとフォーマルな印象を与えられます。
日本では1980年代に流行し、当時は多くの男性がダブルスーツを着用していました。ダブルスーツに対して「古臭い」「おじさんっぽい」というイメージを持っている方もいるでしょう。しかし、近年はクラシックなスーツが再び注目を集めているのでダブルスーツを着る方が増えてきています。
ダブルスーツの歴史
もともとダブルスーツは19世紀中頃のイギリスで、軍上層部の司令官が着る軍服として作られたのが起源とされています。当時は主に屋外で活動する際の防寒着として着用されていましたが、その後、男性用の上着として使用されるようになりました。
20世紀初頭には現代とほぼ同じ形のダブルスーツになっていたそうです。
日本では1980年代のバブル時代に人気に火が付きます。当時はソフトスーツと呼ばれる大きめのゆったりとしたサイズのダブルスーツが流行していました。しかし近年では、体にフィットするサイズのダブルスーツが人気を集めています。
ダブルスーツとシングルスーツの違い
シングルスーツとダブルスーツの明確な違いはボタンの配列と数です。
まず、シングルスーツはフロントにあるボタンが1列なのに対し、ダブルスーツは2列です。また、シングルスーツはボタンが2つ、もしくは3つですが、ダブルスーツは4つ、または6つ付いています。
さらに、ダブルスーツはシングルスーツに比べてジャケットの重ね合わせの部分が広いのも違いの一つです。
ダブルスーツのボタンの種類について
前述したように、ダブルスーツには大きく分けて6つボタンタイプと4つボタンタイプの2種類があります。ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
6つボタン
ダブルスーツの中でも定番な6つボタンタイプは横2列×縦3つずつボタンが並んでいるのが特徴です。ボタンの数が多く、より重厚感やクラシック感のあるデザインです。
オーソドックスなのは、真ん中のボタンだけを留めるパターンと真ん中と下の2箇所のボタンを留めるパターンで、この2種類どちらかの留め方をしておけば、まず問題はありません。
ただし最近では、一番下のボタンだけを留めるスタイルも増えてきました。その理由として、上のボタンは2つとも飾りであり、留める必要はないと考えられていることが挙げられます。一番下のボタンだけを留めることでVゾーンをより広く見せられ、リラックスした雰囲気を醸し出せます。
4つボタン
4つボタンタイプは横2列×縦2つずつボタンが並んでいるのが特徴です。6つボタンタイプに比べてボタン数が少ないため、軽快さやモダンな印象を与えられます。6つボタンタイプと同様、上のボタンは飾りのため、下のボタンだけを留めるようにします。
ダブルスーツの魅力とは?
近年再び注目を集めているダブルスーツの3つの魅力をご紹介します。
重厚感がありフォーマルな印象がある
前述したように、ダブルスーツは軍服が由来です。軍の中でも高い階級の方が着用していたため、威厳や重厚感、貫禄などを演出できるのが魅力の一つです。
また、ラペル幅やVゾーンの広さも重厚な印象につながっています。
フォーマルな場面で着用すれば、シングルスーツを着たときより存在感を出すことも可能です。
なお、もともとシングルスーツとダブルスーツに格式の違いは存在しませんでした。しかし、ダブルスーツのしっかりとした作りや見た目や由来などから、ダブルスーツのほうがよりフォーマルなシーンに適していると見なされるようになったそうです。
体型をカバーできる
ダブルスーツは重ね合わせの部分が広く、見た目には体のラインが出にくい点が特徴です。そのため、ふくよかな方の着やせ効果にはもちろん、細身な方は着ることで体が大きく、そしてたくましく見せられる効果があるなど、体型をカバーしたい方におすすめです。
また、ダブルスーツは猫背やなで肩、いかり肩の方などさまざまな方に合わせやすいデザインとなっています。
ただし、自分の体より大きいサイズを選んでしまうと、時代遅れのファッションに見えてしまうため注意が必要です。すっきりとした印象を与えるためにはウエストに絞りが入っていて、体にフィットしたスーツを選ぶことがポイントです。
シングルスーツと差別化できる
近年再びダブルスーツを着る方が増えてきているとはいえ、シングルスーツと比べると、まだまだダブルスーツは少数派です。そのため、ダブルスーツを着こなせれば、ワンランク上のおしゃれを楽しめます。
普段はシングルスーツで仕事をし、大事なプレゼンや商談のときにはダブルスーツを着て存在感をアピールするのも効果的です。
ダブルスーツの着こなし術
ダブルスーツをうまく着こなすためにはいくつかのポイントがあります。ここからはダブルスーツを着こなすためのポイントをご紹介します。
ダブルスーツの着丈はヒップトップの少し下
ダブルスーツのベストな着丈はヒップトップの少し下あたりです。着丈が長いほどフォーマルな印象、反対に短いほどカジュアルな印象になります。
現在のダブルスーツは昔と比べると短めの着丈が人気な傾向にあります。着丈が長いと野暮ったい印象を与えてしまいますので注意が必要です。
中のシャツはワイドまたはセミワイドがおすすめ
ダブルスーツの中に着るシャツはワイドやセミワイドのような襟先が左右に広がっているタイプがおすすめです。ワイドやセミワイドのシャツを着た場合はシャツの襟先がジャケットに収まってバランスの取れたシルエットになります。
反対に左右の襟先の幅が狭いレギュラーカラーはジャケットの内側に襟先がきてしまうため、バランスが悪くなってしまいます。ダブルスーツとは相性が良くないため注意してください。
また、ジャケットの袖口からちらりと見えるシャツの袖口にこだわるのもおすすめです。袖口を折り返して2重にする「ダブルカフス」やカフスの両角を落とした「角落ちカフス」などを取り入れることによって、さらにおしゃれな着こなしに仕上がります。
ネクタイはスーツと同系色で揃える
ネクタイとスーツを同系色で揃えることですっきりとした印象になります。また、ネクタイの柄は無地か小紋柄がおすすめです。
なお、先述のとおり、ダブルスーツはシングルスーツに比べて重ね合わせの部分が広いため、ネクタイの見える面積が小さくなっています。そのため、着慣れてきたらバランスを見て華やかなネクタイと合わせてみるのもおすすめです。
ダブルスーツにはすっきりとしたパンツを合わせる
ダブルスーツはシングルスーツに比べてボタンの数が多く、ジャケットだけですでに装飾性があります。そのため、パンツに関しては装飾が少なくシンプルなものを選ぶのがおすすめです。
またジャケットの面積が大きい分、すっきりとしたシルエットのパンツのほうが全体のバランスが良く見えます。パンツのサイズが大きいと野暮ったい印象を与えてしまうため注意が必要です。
靴やベルトの色を合わせて統一感を出す
靴やベルトの色は統一することをおすすめします。例えば、ベルトが黒の時は靴も黒にするのがおすすめです。これらを別々の色にしてしまうと、全体的に統一感のない印象を与えてしまいますので注意が必要です。
ダブルスーツを着るおすすめのシーンは?
※イメージです。
ダブルスーツはどのようなシーンで着るのがベストなのでしょうか。ここでは、ダブルスーツを着るおすすめのシーンをご紹介します。加えて、シーン別のおすすめのダブルスーツもご紹介しますので、こちらも参考にしてください。
プレゼンや講演などのビジネスシーン
プレゼンや講演などの重要な場面ではダブルスーツを着用することで、落ち着きや責任感がある印象を与えられます。
もちろん通常のビジネスシーンでも着ることは可能です。ただし、中には「ダブルスーツは結婚式などのフォーマルな場で着るもの」と考える方もいますので、古い風習が残っている職場や業界、また年配の方が多い場合は避けたほうが無難かもしれません。
なお、ビジネスで着用する場合はシーンを問わない無地のダブルスーツがおすすめです。
冠婚葬祭などのフォーマルシーン
ダブルスーツは冠婚葬祭のときに着てもマナー違反ではありません。ただし、着用する場合に気を付けておきたいポイントがあります。
結婚式では主役である新郎・新婦より目立たない服装にするのが大前提です。そのため、派手すぎないデザインでツヤのある生地のダブルスーツが適しています。派手でなければ、ベージュなどのカラースーツも選択肢に入ってきます。
一方、お葬式の場合でもダブルスーツを着ることは可能です。ただし、光沢やツヤのある生地は避けたほうが無難です。また、無地で漆黒のスーツを着用するのがマナーです。
デートやパーティーなどのカジュアルシーン
もともとダブルスーツはシングルスーツと比べて華やかな印象があるため、デートやカジュアルなパーティーとの相性も抜群です。
カジュアルなシーンにおいてはネイビーやグレー、ブラウンなどのカラーも適しています。より華やかさを出したい場合はチェック柄やストライプ柄を選ぶのもおすすめです。さらに、ネクタイやシャツなどとうまく合わせることで、よりおしゃれな雰囲気を演出できます。
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まとめ
フロントにボタンが2列付いているスーツのことをタブルスーツと言います。ダブルスーツは重厚感を演出できたり、体型をカバーできたりする点が魅力です。
ビジネスシーンや冠婚葬祭などのフォーマルシーン、カジュアルシーンなどさまざまな場面で着用が可能です。気になってはいるものの、まだ手を出せていない方はこの機会にダブルスーツに挑戦してみてはいかがでしょうか。