クールビズの服装の基本。
選び方や注意するべきポイント、コーディネート例もご紹介
更新日: 2025.7.3
※イメージです。
蒸し暑い日本の夏にスーツとネクタイを着用して出勤するのは非常に負担が大きくなります。クールビズは そんな夏の不快感を軽減し、快適に過ごすために導入されたビジネススタイルです。ただ、「具体的に何を着れば良いのか?」「カジュアルすぎて注意されないか?」などのお悩みがある方もいるのではないでしょうか。
今回はクールビズの目的や実施期間といった情報に加えて、服装のルールやアイテムの選び方、さらに実際のコーディネート例もご紹介します。
暑さを和らげながら、ビジネスの場で好印象を保つためのポイントをおさえて、安心してクールビズを取り入れてみてください。
クールビズに適した服装と選び方のポイント
クールビズのシャツの色は白や淡いブルーなどの爽やかなものがおすすめ
ポロシャツの場合はビジネスシーンにふさわしい「ビズポロ」を選ぶ
パンツには夏用スーツのスラックスや単品パンツ、チノパンなど
クールビズとは?実施期間はいつからいつまで?
クールビズは2005年から環境省が推進している地球温暖化対策の一環で、過度な冷房に頼らずに軽装で快適に過ごすことを目指した取り組みです。2023年には「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」という愛称の取り組みも決まり、その一環として今も呼びかけが続いています。
2025年度時点において、東京にある環境省本省では5月1日~9月30日を実施期間としています。しかし、かつては政府主導により一律で5月1日から9月末までとされていましたが、2021年度からは地域や気候の違い、異常気象を考慮し、一律の期間設定は行なわれていません。
現在では企業や個人がそれぞれの判断で実施期間を調整することが推奨されています。そのため、自身の働く環境や会社のルールに応じて、適切なタイミングで服装を調整する柔軟な対応が求められます。
クールビズの基本的な服装
クールビズの服装基準については「環境省におけるクールビズの服装の可否」が環境省から公表されていますが、これらはあくまで目安です。それぞれの職場で快適かつ働きやすい服装を個人や会社が工夫することが推奨されています。
クールビズの基本スタイルとしては「ノージャケット・ノーネクタイ」が一般的です。トップスにはシャツやポロシャツ、ボトムスにはスラックスやチノパンなど、軽装でも清潔感ときちんと感のあるアイテムが選ばれています。
ただし、着用する服装の種類の可否は各企業によって異なるため、あくまでも職場のルールに従うことが前提となります。涼しさや快適性を重視しつつも、ビジネスの場にふさわしい品のある印象を保ち、だらしなく見えない装いを心がけることが重要です。
参考:
環境省「環境省におけるクールビズの服装の可否」
クールビズの服装と選び方
通常のビジネススーツスタイルとクールビズ期間中のスタイルでは、着用するアイテムに違いがあります。
ここからは、クールビズに適した主な服装と選び方のポイントについてご紹介します。
シャツ
クールビズのシャツの色は白や淡いブルーなどの爽やかなものがおすすめです。
また、襟元のデザインもポイントです。クールビズではノーネクタイで第一ボタンを外すスタイルが多いですがレギュラーカラーのシャツの場合は第一ボタンを外すと少しだらしなく見える場合があります。
そのため、襟が大きく開いたホリゾンタルカラーやワイドカラーのシャツを選べば、ノーネクタイでも襟元のバランスがとりやすくなります。襟先にボタンが付いたボタンダウンシャツは襟が崩れにくくきれいな印象を保てるのでおすすめです。
ポロシャツ
通気性や伸縮性に優れたポロシャツは涼しく動きやすいため、夏場のビジネススタイルに適したアイテムです。クールビズでポロシャツを取り入れる場合はビジネスシーンにふさわしい「ビズポロ」を選ぶと良いでしょう。
デザインとしては胸元に2~3個のボタンが付いたプルオーバータイプや、前開きタイプなどがあります。中でも台襟付きのポロシャツは襟元が立体的に立ち上がるため、よりフォーマルできちんとした印象を与えることができます。
一般的なシャツに比べるとややカジュアルな印象になりやすいため、ネイビーやブラックなどの落ち着いたカラーを選ぶことで、全体を引き締め、ビジネスシーンらしい雰囲気を保つことができます。
ジャケット
取引先への訪問や顧客との商談ではジャケットが必要になることもあります。そのため、クールビズ期間中でもジャケットやネクタイを用意しておくと安心です。
クールビズにおけるジャケットには2つボタン、または3つボタンのテーラードジャケットが適しています。また、色はネイビーやグレーが合わせやすくおすすめです。さらに、たたんで持ち運んでもシワになりにくい素材のものを選ぶと、出先での着用も快適です。
パンツ
クールビズのパンツには夏用スーツのスラックスや単品パンツ、チノパンなどが適しています。素材は麻(リネン)や綿(コットン)といった涼しげなものの他、型崩れしにくく速乾性に優れたポリエステル素材も人気があります。
色選びも重要なポイントです。ベーシックなグレーやブラックに加え、ネイビーやブルーなどの青系、ベージュやライトグレーといった明るいトーンも合わせやすく、清潔感のある印象に仕上がります。
その他のアイテム
クールビズを快適かつスマートに過ごすためには、小物選びにも配慮が必要です。
ここからは代表的な3つのアイテムを紹介します。
- インナー
クールビズ期間中、シャツやポロシャツの下にインナーを着用することは欠かせません。インナーを着ていないと汗染みが目立ったり、肌が透けて見えたりすることで、清潔感を損なう可能性があります。
特に汗をかきやすい夏場は乾きやすさを重視するのがポイントです。綿(コットン)100%よりものものよりも、ポリエステル混合素材のインナーを選ぶことで、快適な着心地が得られます。
- ベルト
ジャケットを着用しないスタイルではベルトが目立ちやすくなるため、選び方にも気を配りたいところです。基本的には靴の色と合わせるのが無難で、パンツの素材や雰囲気に合わせて調整するとバランス良く仕上がります。
ベルトの幅は3〜3.5cm程度が理想的でバックルは装飾の少ないシンプルなデザインが好印象に仕上がります。
- 靴
クールビズでは革靴だけでなくスニーカーも選択肢に入りますが、社内のルールやTPOに応じた選び方が求められます。
たとえば、ポロシャツスタイルにはシンプルな革靴がよく合います。スニーカーを取り入れる場合はレザー素材でベーシックカラーの単色タイプを選ぶことで、過度にカジュアルにならず、きちんとした印象を保てます。
クールビズの服装をさらに快適にする素材の機能性
夏のクールビズ期間は普段よりも汗をかきやすく、蒸し暑さに悩まされる場面も多くなります。こうした環境でも快適に過ごすためには、機能性に優れたウェアを選ぶことが非常に効果的です。
ここからは、クールビズをさらに快適にする代表的な素材の機能をご紹介します。
吸汗速乾機能
吸汗速乾は汗を素早く吸収して乾かす機能のことです。汗をかいた後に衣類が肌に張り付いたり、衣服内が蒸れて不快に感じたりするのを防ぎ、快適な状態をキープします。オフィスでの仕事中はもちろん、通勤等の移動時にも活躍する機能です。
接触冷感機能
接触冷感は生地に触れた瞬間にひんやりとした感覚を得られる機能のことです。これは体の熱が生地に移動することで冷たく感じる仕組みになっていることで、猛暑の日でも涼しさを感じやすくなります。通勤時や外出時など、暑さの厳しい場面で心強い味方になります。
抗菌防臭加工
夏場は汗の量が増えることでニオイが気になる人も多くなります。抗菌防臭加工が施された衣類は汗のニオイの原因となる黄色ブドウ球菌の繁殖を抑える効果があり、ニオイ対策に役立ちます。汗をかきやすい方や汗のニオイが気になる方に特におすすめの機能です。
ウォッシャブル加工
ウォッシャブル加工のあるアイテムは自宅で水洗いが可能な点が魅力です。特にジャケットやスラックスなど、通常はクリーニングが必要なアイテムを気軽に自宅で洗濯できるため、手間を省きつつ清潔に保てます。汗によるニオイやシミの対策にも効果的です。
形態安定加工
形態安定加工が施された衣類は型崩れやシワが付きにくく、洗濯後でも美しい状態を保ちやすいのが特長です。アイロンがけの手間を減らすことができるため、忙しい朝でもすぐに着用でき、見た目の清潔感を損なうこともありません。毎日着用するビジネスウェアとして非常に便利な機能です。
クールビズの服装で注意するべきポイント
※イメージです。
クールビズは夏場を快適に過ごしながら働くためのスタイルですが、あくまでビジネスシーンである以上、TPOに合った服装を意識することが大切です。
ここからは、クールビズスタイルを取り入れる際に気を付けておきたいポイントをご紹介します。
カジュアル過ぎないか?
クールビズとはいえ、職場ではビジネスにふさわしい服装であることが前提です。会社ごとにドレスコードの基準は異なりますが、極端にラフな服装は避けるのがマナーです。どこまで許容されるのか判断が難しい場合は、自己判断せずに上司や先輩に確認するのが安心です。
社内業務中はノージャケット・ノーネクタイで問題ないケースが多いものの、取引先への訪問や商談がある場合はネクタイやジャケットが必要になることもあります。予定に応じて服装を調整できるよう、常に準備しておくことが望ましいでしょう。
インナーが見えていないか?
クールビズではシャツの第一ボタンを開けて着る機会が増えるため、インナーの見え方にも注意が必要です。丸首のインナーは襟元から見えやすいため、Vネックタイプを選ぶのが適しています。
また、インナーの色にも配慮が必要です。派手な色は避け、透けにくさを重視する場合は真っ白よりも肌になじみやすいベージュなどの落ち着いた色を選ぶと、より目立ちにくくなります。
清潔感があるか?
クールビズに限らず、ビジネススタイルでは清潔感のある装いが求められます。シャツやパンツはしっかりとアイロンをかけ、シワのない状態を保ちましょう。リネン(麻)やコットン(綿)などの夏向け素材は通気性が良い一方でシワがつきやすいため、日々のお手入れが欠かせません。
また、汗染みにも注意が必要です。汗が染みた衣類は不潔な印象を与えるため、汗染みが目立ちにくい色の服を選んだり、替えのインナーを用意したりと、事前に対策しておくことが重要です。
サイズ感が合っているか?
服のサイズも印象を左右する重要な要素です。サイズが大きすぎるとだらしなく見え、小さすぎると窮屈で不自然に見えることがあります。自分の体に合ったサイズを選び、すっきりとしたシルエットで着こなすことが、スマートなビジネススタイルにつながります。
オフィスの雰囲気に合わせて選ぶ、クールビズのコーディネート
職場の雰囲気や仕事内容によって、求められる服装のテイストは異なります。
ここからは、かっちりとした印象から、ややラフなスタイルまで、シーンに応じたクールビズのコーディネート例をご紹介します。
かっちり感を残した”きちんと見え”スタイル
きちんとした印象を維持しながら、涼しさと快適さも確保したい場合はジャケットあり・ノーネクタイのスタイルがおすすめです。ジャケットを羽織ることで、たとえポロシャツやスニーカーを取り入れても、ラフすぎる印象にならず、ビジネスらしい雰囲気を保てます。
また、シャツとスラックスのシンプルな組み合わせでも、十分に整った印象を演出できます。トップスに襟元が崩れにくいボタンダウンシャツを選ぶことで、きちんと感をキープできます。無地でまとめれば落ち着いた印象に、ストライプなどの柄を取り入れればさりげないおしゃれも楽しめます。
在社中心の”ラフ寄りオフィス”スタイル
外出や来客対応の少ない職場で、主に社内で業務を行う環境であれば、よりカジュアルかつ涼しさを重視したスタイルも選びやすくなります。半袖シャツやポロシャツを活用することで、快適に過ごすことができます。
ただし、カジュアルになりすぎないように、長袖シャツをロールアップして着用したり、ネイビーやブラックといった落ち着いた色合いを選んだりすることがポイントです。さらに、足元はスニーカーではなく革靴を選ぶことで、全体が引き締まり、だらしない印象を防げます。
クールビズの服装のよくある質問
最後に、クールビズの服装に関して特によくある疑問についてお答えします。
クールビズの服装は半袖、長袖どっちが良い?
クールビズでは半袖・長袖のどちらを選んでも問題ありません。暑い日や外回りがある日は半袖を選ぶと快適に過ごせますし、冷房の効いた室内で作業する場合や日焼けが気になるときは長袖が適しています。
ただし、半袖はややカジュアルな印象を与えるため、業務内容や会社の服装ルールに応じて、TPOを意識した使い分けが大切です。
シャツは袖まくりしても良い?
長袖を着用している場合、暑さ対策として袖をまくる方も多いですが、ビジネスシーンにおいてはマナー違反とされる場合があります。特に営業先の訪問や来客対応がある場面では、袖まくりは控えるのが望ましいでしょう。
また、袖をまくるとシワが付きやすく、元に戻したときにだらしなく見える可能性があります。そのため、一度袖をまくったら、その日はそのままの状態で過ごすのがおすすめです。袖をまくる位置は肘より上ではなく、肘と手首の中間程度までにとどめると、清潔感のあるスマートな印象になります。
クールビズでおしゃれを楽しむには?
クールビズではジャケットを着用しないシーンが多くなるため、シャツ選びでおしゃれを楽しむのがおすすめです。たとえば、爽やかさを演出できる明るい色合いや、ストライプなど控えめな柄を取り入れることで、上品さを保ちながら個性を表現できます。
会社の規定を守った上で、清潔感と品のあるコーディネートを心がけることで、自分らしさを取り入れたおしゃれを楽しむことができます。
クールビズにピッタリのスーツやシャツをご紹介
イオンスタイルオンラインではクールビズ期間を快適に過ごすためのスーツやシャツを取りそろえています。撥水性があり汗がしみにくいパンツや、家庭で洗えるウォッシャブルスーツ、吸汗速乾性に優れた半袖シャツなど、暑い季節を乗り切るための心強いアイテムが見つかります。
お気に入りの一着を見つけて、快適なクールビズをお過ごしください。
まとめ
クールビズは単に涼しく過ごすためのスタイルではなく、ビジネスマナーを守りながら快適さも追求できる実用的な装いです。シャツやパンツの選び方に加えて、機能性素材の活用やTPOを意識した着こなしを心がけることで、暑い夏でも清潔感ときちんと感を両立することができます。
オフィスの雰囲気に合ったコーディネートや機能性に優れたアイテムを取り入れながら、自分らしいクールビズスタイルをぜひ楽しんでください。