チャイルドシートの暑さ対策。
夏に備える快適な工夫とおすすめグッズ
更新日: 2025.7.14
※イメージです。
夏のドライブは赤ちゃんとのお出かけが楽しくなる一方で、車内の暑さが気がかりという方も多いのではないでしょうか。チャイルドシートが熱を持ちやすく、赤ちゃんの熱中症リスクもありますので、ご注意ください。
赤ちゃんは体温調節機能が未発達で、大人よりも暑さの影響を受けやすい傾向があります。特に密閉された車内は短時間で高温になりやすく、万全な暑さ対策が求められます。
今回はチャイルドシートまわりの暑さ対策を中心に、熱中症の予防ポイントや快適に過ごすための便利グッズなど、これからの季節に役立つ情報を幅広くご紹介します。
チャイルドシートの暑さ対策のポイント。
駐車時はできる限り日陰を選び、サンシェードや日よけを活用して車内への日差しを遮る。
乗車前にエアコンをあらかじめ稼働させて、車内を冷やしておく。
乗車前に保冷グッズを使ってチャイルドシート本体を冷やす。
車内の暑さ対策の重要性
夏の車内は想像以上に高温になります。
ここからは実際のデータをもとに、車内の暑さの実態と対策の必要性についてご紹介します。
真夏の車内温度は40度以上に
JAF(日本自動車連盟)の調査によると、外気温が35度の日にエアコンを止めて自動車を停めた場合、わずか30分で車内温度は40度を超え、1時間後には50度以上に達することもあると報告されています。
参考:
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟) 真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)
窓を少し開けたりサンシェードを設置したりしても、効果は限定的であり、車内は人が快適に過ごせる温度とは程遠い状態になります。
こうした高温の環境ではチャイルドシートの表面や金具が非常に熱くなり、赤ちゃんがやけどを負うリスクが高まります。赤ちゃんを乗せる自動車には、乗車前からの暑さ対策が欠かせません。
後ろ向きのチャイルドシートは特に注意が必要
乳幼児を守るチャイルドシートは構造がしっかりしている分、熱がこもりやすい傾向があります。中でも後ろ向きに設置されたタイプは注意が必要です。
2023年9月以降に販売されているチャイルドシートは「R129」という新安全基準に準拠した製品で、生後15ヵ月未満・身長76cm未満の赤ちゃんには後ろ向き設置が推奨されています。
ただし、後部座席で後ろ向きに設置されたチャイルドシートはエアコンの風が届きづらく、周囲の温度が下がりにくくなりがちです。小型の車載扇風機を使って空気を循環させるなど、チャイルドシート周辺に風を送る工夫を取り入れましょう。
赤ちゃんの熱中症について
高温の車内に赤ちゃんを乗せている状況では熱中症のリスクが高まります。先述したJAFの調査ではエアコン停止からわずか15分で熱中症指数が危険レベルに達するという結果も報告されています。予想以上の速さで危険が迫ることから、早期の対応が欠かせません。
大人が異変にすぐ気づき、適切に対応することが、赤ちゃんの健康と命を守る上で大切なポイントです。
ここからは赤ちゃんが熱中症になりやすい理由や初期症状、応急処置の方法について詳しくご紹介します。
赤ちゃんは体温調節が苦手
赤ちゃんは体温調節機能が未熟で大人のようにうまく汗をかいて体温を下げたり、寒さに反応して熱を保持したりすることができません。そのため、外気温の影響を受けやすく、暑ければ体温が急激に上昇し、寒ければ急に下がってしまう傾向があります。
また、体内の水分量が多いことから、水分の損失による体調不良も起こりやすくなっています。自分で不調を訴えられない乳幼児期には周囲の大人が常に観察し、小さな変化にも気を配る必要があります。
赤ちゃんの熱中症の初期症状
熱中症を防ぐためには日ごろから赤ちゃんの様子や環境に注意を払い、初期症状を見逃さないことが大切です。次のような変化が見られた場合は熱中症の可能性を考えてすぐに対処しましょう。
<初期症状の例>
- ・頬が赤く火照っている
- ・体が熱を持っている
- ・いつもより水分を欲しがる
- ・おしっこの量が少ない/色が濃い
- ・汗がほとんど出ていない
- ・口や唇、肌が乾燥している
- ・機嫌が悪い/ぐったりしている
- ・泣き声が弱くなる
こうした症状を放置すると、嘔吐や意識障害、痙攣などの重症化につながることもあります。異変に気づいたら、早急に応急処置を始めましょう。
熱中症が疑われる際の応急処置
熱中症の疑いがある場合は まず赤ちゃんを涼しい場所へ移動させます。衣服をゆるめて安静な状態にし、扇風機やうちわで風を送るなどして体の熱を逃がすようにしましょう。
また、脇の下や足の付け根など太い血管が通る部分をタオルで包んだ保冷剤で冷やすのも効果的です。
意識があり、水分を飲み込める状態であれば、少しずつ水分補給を行います。経口補水液などの塩分を含む飲み物があれば理想的です。
応急処置を行っても、次のような症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診してください。
<医師の診察が必要なケース>
- ・冷やしても熱が下がらない
- ・汗が出ず、手足が冷たくなる
- ・呼びかけに反応しない
- ・6時間以上おしっこが出ていない
チャイルドシート周辺の暑さ対策のポイント
車内の温度を下げることはもちろんですが、赤ちゃんが直接触れるチャイルドシート周辺の暑さ対策も欠かせません。特にシートの表面や金具が熱を持つと、やけどのリスクが高まります。
ここからは、チャイルドシートを快適に保つための具体的な工夫をご紹介します。
車内への日差しを遮る
直射日光が差し込むと、車内の温度は急激に上昇します。JAFの「日なたと日陰の車内温度」の実験では、気温35度の環境下で日なたに駐車した自動車はわずか20分で車内温度が約40度に達した一方、日陰では34度にとどまり、6度もの差が確認されました。
参考:JAF(一般社団法人日本自動車連盟)
「日なた」と「日陰」の車内温度【JAFユーザーテスト】
駐車時はできる限り日陰を選び、サンシェードや日よけを活用して日差しを遮ることが大切です。サンシェードがない場合はバスタオルなどでも代用できます。チャイルドシートの表面や金具の熱を和らげる効果が期待できるため、赤ちゃんのやけど防止にもつながります。
また、赤ちゃんだけでなく、チャイルドシート全体が直射日光にさらされないよう意識して対策をとることがポイントです。
車内の温度を下げる
乗車前にエアコンをあらかじめ稼働させて、車内を冷やしておくとより快適な状態で赤ちゃんを迎えられます。防犯上問題がなければ、事前に窓を少し開けて熱気を逃がしておくのも一案です。
また、乗り込む前に助手席の窓を開け、運転席のドアを数回開閉することで車内の熱気が効率良く外へ出て、温度が下がりやすくなります。
冷却スプレーを車内やチャイルドシートに吹きかける方法もおすすめです。手軽に温度を下げられ、赤ちゃんが乗る前の準備としても活用できます。
もし準備の時間がない場合でも、走行しながら窓を開けてエアコンを併用することで、車内温度をスピーディーに下げられます。ドライブ中はエアコンの設定温度にも気を配り、赤ちゃんが快適に過ごせる空間を維持しましょう。
チャイルドシート本体を冷やす
チャイルドシートは安全性を重視した構造のため、クッションなどが重なっているので熱がこもりやすい傾向があります。乗車前に保冷剤を使って本体を冷やしておくと、座った瞬間の不快感を軽減できます。
使用する際は保冷剤をタオルで包むか、専用のクールカバーを利用して、赤ちゃんの肌に直接触れないよう配慮しましょう。
なお、保冷剤を長時間使用すると冷えすぎてしまうおそれもありますので赤ちゃんの様子をこまめに確認し、体調に変化がないか注意を払うことが大切です。
チャイルドシート周辺の暑さ対策におすすめのグッズ
※イメージです。
暑い季節でも赤ちゃんがチャイルドシートで快適に過ごせるようにするためには、工夫と便利なグッズの活用が欠かせません。
ここからはチャイルドシートの環境を整えるために役立つアイテムをご紹介します。
ファンシート
ファンシートはチャイルドシートやベビーカーに取り付けて使用する冷却機能付きのシートです。足元に設置されたファンが風を送り、太もも・お尻・背中・頭部まで空気を循環させることで、全身の蒸れを軽減します。
シガーソケットやモバイルバッテリーで給電できるタイプが多く、中には空気清浄機能を備えたモデルもあります。選ぶ際は静音性や風量の調整機能が付いているかもチェックしておきたいポイントです。
ミニ扇風機・サーキュレーター
エアコンの風が後部座席まで届きにくい場合に活躍するアイテムがミニ扇風機や車載サーキュレーターです。車内の空気を循環させることで温度ムラを抑え、後部座席の赤ちゃんにも涼しい空気を届けられます。
首振り機能付きのタイプを選べば、風を広範囲に届けやすくなります。電源方式はシガーソケットタイプや充電式があり、使用シーンに合わせて選べます。
サンシェード
直射日光を遮るサンシェードは車内の温度上昇を抑えるとともに、チャイルドシートへの熱の蓄積も防いでくれます。吸盤で窓に貼るタイプやカーテン型、チャイルドシートに取り付けるタイプなど種類は豊富です。
日差し対策だけでなく、車内のプライバシー保護にもなり、汎用性が高い点も魅力です。ベビーカーの併用が可能なモデルもあるため、使い勝手を重視して選ぶと良いでしょう。
遮熱カバー
遮熱性の高いカバーでチャイルドシート全体を覆うことで、座面や金具部分が熱くなることを防げます。赤ちゃんが乗っていないときに使用するアイテムとして重宝されます。
シートが熱くなっていると赤ちゃんが座るのを嫌がることもありますが、遮熱カバーを使用しておけば座った瞬間の不快感を軽減できます。
冷却スプレー
チャイルドシートの表面温度をすぐに下げたいときに便利なのが冷却スプレーです。シートに吹きかけるだけで、赤ちゃんが座っても不快に感じない程度まで温度を下げられます。
ただし、高温の車内にスプレー缶を放置すると破裂の危険があるため、車内での保管は避けましょう。使用後は必ず車外に持ち出してください。
汗取りパッド・保冷シート
赤ちゃんの背中やお尻の蒸れを防ぎ、あせもなどの肌トラブルを予防するのに役立ちます。チャイルドシートにしっかり固定できるタイプであれば、赤ちゃんが動いてもずれにくく安心です。
保冷剤や冷却ジェルを入れられるタイプもあり、より高い冷却効果が期待できます。肌に直接触れるものなので、綿(コットン)100%など肌にやさしい素材を選ぶのが理想的です。
接触冷感チャイルドシートカバー
寝具にも使われている接触冷感素材を使用したチャイルドシートカバーは触れた部分がひんやりと感じられ、赤ちゃんの不快感を軽減します。
強力な冷却ではなく、自然なひんやり感が特徴で、冷えすぎる心配が少なく安心して使えます。吸水性や速乾性にも優れた製品なら、汗をかいてもベタつきを感じにくく、快適さが持続します。
さらに、カバーは取り外して洗えるため、常に清潔な状態で使用できます。
機能的なチャイルドシート&便利なカー用品で暑さ対策を
暑い夏でも赤ちゃんとのドライブを快適に楽しむためには、季節や環境に適したチャイルドシートやカー用品の選定がポイントになります。
イオンスタイルオンラインではチャイルドシートをはじめ、通気性や冷感性に優れたチャイルドシートカバー、赤ちゃんの快適さをサポートする便利なカーグッズなど、さまざまなアイテムを取り揃えています。
赤ちゃんの快適さと安全性の両立を考える方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
夏場の車内は気温が40度を超えることもある危険な空間です。赤ちゃんが快適に過ごせるように車内の温度管理はもちろん、チャイルドシート本体の冷却や直射日光の対策など、万全の準備が求められます。
また、赤ちゃんは体温調節が未熟で、不調を言葉で伝えることもできません。そのため、大人がしっかりと様子を観察し、早めに対応できるよう心がけておくことが大切です。
熱中症のリスクや初期症状、応急処置についても正しい知識を持ち、安心・安全なカーライフを楽しんでください。