メンズスーツは2つボタンが定番?ボタン数の違いと選び方・着こなしマナーをご紹介
更新日: 2025.10.8
※イメージです。
スーツは、ビジネスシーンにおいて欠かせないアイテムです。見た目や着こなしだけでなく、正しいマナーを意識することで、相手に与える印象をより良くすることができます。
特にメンズスーツには、2つボタン・1つボタン・3つボタンなど複数のタイプがあり、それぞれに適したシーンや印象があります。ボタンの数はデザインの違いだけでなく、フォーマル度やスタイルに関わる重要なポイントです。
今回はメンズスーツの中でも定番とされる2つボタンのスーツについて、ほかのタイプとの違いや選び方、おすすめの着こなし方をご紹介します。さらに、スーツをきれいに着るためのマナーやお手入れ方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【この記事のポイント】
・2つボタンのメンズスーツは幅広いシーンで着用でき、定番のスタイルとされている
・メンズスーツを選ぶ際にはVゾーンとボタン、肩幅・着丈、シルエットに着目
・スーツを着こなす上ではマナーや色の組み合わせ、お手入れに気を払うことが大事
スーツジャケットのボタンの種類
スーツジャケットのフロントボタンにはいくつか種類があり、シングルスーツの場合は男女ともに1つボタン・2つボタン・3つボタンが代表的です。その中でも、メンズスーツでは2つボタンが最も一般的な仕様となっています。
ボタンの数によってスーツの印象や適した着用シーンは異なります。そこで今回は、メンズスーツの2つボタンに焦点を置き、選び方や着こなしのマナーについてご紹介します。
2つボタンのメンズスーツが”定番”とされる理由
フロントに2つのボタンがついたメンズスーツは、ビジネススーツの中でも最も一般的な定番スタイルとされています。
ジャケットのVゾーン(胸元のV字に開いた部分)が程よく開くため、シルエットがすっきり見え、スマートでバランスの良い印象になるのが特徴です。
また、定番とされる理由には、着用シーンの幅広さや汎用性の高さがあります。ビジネスはもちろん、フォーマル寄りの場面からややカジュアルな場面まで対応でき、年齢や職種を問わず着用しやすい点も魅力です。トレンドに左右されにくいため、リクルートスーツにも採用されることが多く、初めてスーツを購入する方にも適したスタイルです。
1つボタン・3つボタンとの違い
メンズスーツには、2つボタンのほかに1つボタンや3つボタンがあります。それぞれの特徴と印象の違いは次のとおりです。
まず、1つボタンのジャケットは、2つボタンよりもVゾーンが深く開くのが特徴です。Vゾーンが広いほど華やかな印象になり、よりドレッシーな雰囲気になります。そのため、若い世代や体形をきれいに見せたい方に向いたデザインです。フォーマル度が高く、タキシードに採用されているように、パーティーやセレモニーに適しています。
一方、3つボタンのジャケットには、上二つを留めるタイプと、上のボタンが襟裏に隠れる「段返り」タイプがあります。上二つを留める仕様はVゾーンが狭くなり、クラシックで落ち着いた雰囲気の着こなしができます。ただし、現代のビジネスシーンではやや堅く、場合によっては重たい印象になることもあります。
【ボタン数別の特徴】
| |
1つボタン |
2つボタン |
3つボタン |
| シルエット |
細身でスタイリッシュな印象 |
定番のスタイルで、スマートな印象 |
クラシカルな印象
※「段返り」タイプだと2つボタンのようにスマートな印象 |
| 主な用途 |
パーティーやセレモニー、フォーマルに適している |
ビジネスだけでなくフォーマルやカジュアルなど多用途 |
ビジネス向けだが、素材によってはカジュアルやセレモニーにも |
| おすすめの方 |
若い方、体形に自信がある方 |
年齢や職種を問わない、初心者にもおすすめ |
落ち着きと信頼が求められる30代以降の方 |
2つボタンスーツを選ぶ際のポイント
※イメージです。
スーツを選ぶ際には、ボタン以外にも注意すべき点があります。ここからはスーツを選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。
ジャケットは「肩幅」と「着丈」をチェック
スーツのジャケットをきれいに着こなすためには、まず肩幅と着丈が体に合っていることが重要です。肩幅は、縫い目の位置が肩先に自然に沿い、指で軽くつまめる程度の余裕があるのが理想的です。着丈はヒップラインが程よく隠れる長さが基準となり、前からだけでなく後ろ姿のバランスにも気を配ることがポイントです。
また、試着時は必ずボタンを留めた状態で、立つ・座る・動くといった基本動作を確認しましょう。ボタンを留めた際に胸元やウエスト部分にシワが寄れる場合は、サイズが合っていない可能性があります。スーツは動いたときのシルエットまで美しく見えるものが理想的です。
パンツはシルエットをチェック
パンツはシルエットにたるみが出ないよう、ウエストと丈が体に合っていることが大切です。日常の動作で立ったり座ったりする機会が多い場合は、ウエストに少し余裕を残しておくと快適に着られます。指が軽く入る程度の隙間がひとつの目安です。
試着する際は、必ずスーツ用の靴を履いた状態で確認しましょう。丈やラインが合っていないパンツはだらしなく見えやすいため、全体のバランスを意識しながらチェックすることが重要です。
Vゾーンの広さをチェック
2つボタンスーツの特徴は、Vゾーンが程よく開く設計にあります。印象はボタン位置によって変わります。
ボタン位置が低めの場合、Vゾーンが深くなり、縦のラインが強調されます。スマートで落ち着いた雰囲気になり、ややモード寄りの印象につながります。首元が長く見えやすいため、顔まわりをシャープに見せたい方にも向いています。
反対に、ボタン位置が高めになるとVゾーンは浅くなり、若々しく端正な印象になります。胸元がすっきり見え、体型や年齢を問わず取り入れやすいバランスです。
このように、同じ2つボタンでもボタン位置によって印象が変わるため、試着時に鏡で全体のバランスを見ることがポイントです。
ボタンの素材や色をチェック
ボタンの素材や色によってもスーツの印象は変わります。そのため、スーツ全体との相性や、着用するシーンにふさわしいかどうかを意識して選ぶことが大切です。
ビジネスやフォーマルシーンでは、生地となじむ色味・素材のボタンが基本です。一方、カジュアルに楽しむ場合は、あえて生地とコントラストのある色や素材を選ぶことで、個性や遊び心を加えられます。
また、既製品のスーツでもボタン交換で印象を変えることが可能です。樹脂製ボタンから水牛ボタンに替えると高級感が生まれ、シェルボタンやくるみボタンを選べば、爽やかさや温かみのある雰囲気に仕上がります。形状に特徴のあるボタンを使うことで、さりげなくアクセントとして取り入れることもできます。
2つボタンスーツの着こなしマナー
最後に、定番の2つボタンスーツを着こなす際のマナーをご紹介します。
下ボタンは留めないのが基本|アンボタンマナーとは?
メンズスーツでは、一番下のボタンを留めないのが基本的なマナーです。これは一般的に「アンボタン(unbutton)マナー」と呼ばれています。
一番下のボタンは、実際に留めるためではなくシルエットを整えるための飾りとして設計されています。そのため留めてしまうと、ウエスト部分にシワが寄ったり、裾がすぼまって窮屈に見えたりと、バランスが崩れてしまいます。
このルールは2つボタンだけでなく3つボタンにも共通しており、立ち姿・座り姿ともに意識しておきたいポイントです。
なお、レディススーツはデザインの幅が広いため、このアンボタンマナーが必ずしも当てはまるわけではありません。デザイン意図を確認しながら着用するようにしましょう。
ポケットの扱いに注意
ジャケットのポケットには、フラップ(ふた)と呼ばれる布が付いています。ビジネスシーンでは、フラップは基本的に出した状態で問題ありません。
ただし、冠婚葬祭などフォーマルな場では、フラップを中にしまうのが一般的です。片方だけ出ていたり、半端に浮いていたりするとだらしなく見えてしまうため、上下だけでなく左右の見た目を揃えることが大切です。
また、スマートフォンや鍵などをついポケットに入れてしまうことがありますが、ポケットに物を入れると生地が膨らんだりヨレたりして、フラップの形も崩れてしまいます。ポケットには物を入れず、シルエットを保つことがスマートな着こなしにつながります。
着席時はボタンを外す|シワを防ぐマナー
ジャケットを着たまま着席する場合は、すべてのボタンを外すのが基本です。ボタンを留めたままだと、生地が引っ張られてシワが寄り、シルエットが崩れてしまいます。
就職面接や会議、商談などのフォーマルな場でも、このルールは変わりません。座る際にボタンを外すことは失礼にはあたらず、むしろ正しいマナーとして扱われています。
なお、会議や式典では、スピーチや乾杯などで立ち上がる場面があるため、立つタイミングでボタンを留め直すと、所作にメリハリが生まれ、印象が引き締まります。
おしゃれな着こなしのポイントはVゾーン
2つボタンスーツをビジネスシーンで着用する際は、Vゾーンの見せ方が着こなしのポイントになります。スーツ・シャツ・ネクタイの色や質感のバランスがとれていると、まとまりが生まれ、洗練された印象になります。
ここでは、Vゾーンを美しく見せるための組み合わせのコツをご紹介します。
- ネクタイの色を、スーツもしくはシャツと同系色にする
色味を揃えることで全体に統一感が生まれ、落ち着いた印象になります。
例:グレーのスーツにグレー系のネクタイ、シャツとネクタイをブルー系でそろえる など。
- スーツとシャツ、ネクタイの色は3色以内でおさめる
3色以内に収めることで、同系色以外を使ってもまとまりのある着こなしができます。
4色以上になると印象が散らばり、全体が雑に見えてしまうことがあります。
- 柄物は2アイテムまでにする
柄を取り入れる場合は、スーツ×シャツ、またはシャツ×ネクタイなど、2点までに留めるのがバランス良く見えるポイントです。
スーツ・シャツ・ネクタイすべてを柄にすると主張が強くなり、まとまりに欠けてしまいます。
日々のお手入れを欠かさない
スーツを長くきれいに着るためにも、日々のお手入れは欠かさないようにしましょう。以下に、お手入れの手順をご紹介します。
- 1.スーツは脱いだらハンガーにかけておく
帰宅して疲れていると、脱いだスーツをソファの背もたれに掛けてしまうことがあります。しかし、この習慣はシワや型崩れの原因になります。スーツを脱いだら、必ずハンガーに掛けて保管することが大切です。
特に、肩幅に合った厚みのあるハンガーを使用すると、型崩れを防ぎながら自然にシワを伸ばすことができます。日々のちょっとした扱いの差が、スーツの持ちや見た目に大きく影響します。
- 2.ブラッシングを行なう
スーツをハンガーに掛けたら、上から下へ向かってブラッシングを行いましょう。表面に付いたほこりや花粉などを取り除くことで、生地の劣化や虫食いのリスクを減らし、長くきれいな状態を保つことができます。
- 3.同じスーツを連続で着用しない
同じスーツを連日着用すると生地に負担がかかり、型崩れや劣化につながりやすくなります。最低でも1日は休ませることを意識しましょう。可能であれば、2〜3着をローテーションすることで、生地を自然に回復させながら長持ちさせることができます。
シーンに合わせて、2つボタンスーツを美しく着こなそう
2つボタンスーツは、ビジネス・フォーマル・カジュアルなど幅広いシーンに取り入れやすい点が大きな魅力です。同じスーツでも、ボタンの留め方やVゾーンの演出、色合わせなどを意識することで印象が大きく変わります。TPOに合わせて着こなしを調整することで、スーツスタイルはより洗練されたものになります。
イオンスタイルオンラインでは、ビジネスからフォーマルまで対応できる2つボタンスーツを含む豊富なラインナップを取りそろえています。シルエットや仕立てにこだわったモデルや、多様な体型にフィットする設計のアイテムも展開しているため、用途や好みに合わせて選べます。
ぜひ、自分に合う2つボタンのスーツを見つけて、美しく、心地よく着こなせる一着を見つけてみてください。
まとめ
メンズスーツの中でも、2つボタンのジャケットについて、選び方や着こなしのマナー、お手入れ方法をご紹介しました。スーツのボタンにはさまざまなスタイルがあり、着用するシーンに合わせて選ぶことが印象づくりのポイントになります。
また、同じ2つボタンのスーツでも、Vゾーンの開き方・シャツ・ネクタイの組み合わせによって相手に与える印象は大きく変わります。用途だけでなく、ご自身の体型やスタイルイメージに合った一着を選ぶことで、より美しく着こなせるでしょう。
お気に入りの一着とともに、スーツスタイルを楽しんでください。