スーツを家で洗う方法!自宅でできる洗い方と注意点をご紹介
更新日: 2025.12.5
※イメージです。
スーツの汚れが気になるときはクリーニングに出すのも一つの方法ですが、近年では自宅で洗濯できるスーツも増えています。
一方で、「本当に自分で洗って大丈夫なのか」「生地を傷めてしまわないか」と不安に感じ、毎回クリーニングに出している方も多いのではないでしょうか。
今回は、スーツを自宅で洗う方法や洗濯時の注意点を分かりやすく解説します。必要な道具や具体的な手順も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【この記事のポイント】
・水洗い可と記載されているスーツは一般的に家で洗うことが可能
・手洗いのほか、スーツによっては洗濯機洗いやシャワー洗いができる
・生地の傷みや型崩れを防ぐため、洗濯表示に従って洗うことが大切
そもそもスーツは家で洗える?
スーツは素材やシルエットがデリケートなため、クリーニングに出すべきものというイメージを持つ方も多いでしょう。
実際に、水洗いができず、クリーニングが必要なスーツもあります。一方で近年は、耐水性や防シワ性に優れた生地を使用し、自宅で洗えるよう設計されたウォッシャブルスーツも増えています。
こうした背景から、スーツを自宅で洗う選択肢も一般的になってきました。
スーツを家で洗うメリット
スーツを自宅で洗う大きなメリットは、手間や費用を抑えられる点にあります。
ここからは、クリーニングに出す場合と比較しながら、その具体的なメリットをご紹介します。
クリーニングに持ち込む手間や時間がかからない
クリーニングの場合、店舗へスーツを持ち込んで依頼し、仕上がり後に引き取りに行く必要があります。宅配クリーニングを利用する場合でも、注文や梱包などの準備が欠かせません。
また、仕上がりまでに数日から1週間ほどかかることも多く、出すタイミングに悩む方もいるでしょう。
一方、自宅で洗う場合は、洗いたいと思ったタイミングですぐに洗濯できます。店舗への往復や注文手続きが不要なため、忙しいときでも自分のペースでスーツのお手入れが可能です。
クリーニング費用を抑えられる
スーツのクリーニング代は、洗い方や仕上げ方法によって異なりますが、1回あたり1,000円から数千円程度かかるのが一般的です。汗をかきやすい季節には、シーズン中に複数回クリーニングに出す必要があり、費用負担を感じる方もいるでしょう。
一方、自宅で洗濯できれば、かかる費用は洗剤代や水道代程度に抑えられます。そのため、クリーニングに比べて、出費を大きく減らすことが可能です。
家で洗えるスーツと洗えないスーツを見分ける方法
ウォッシャブル表記のあるスーツは、自宅で洗うことが可能です。ウォッシャブルかどうか分からない場合は、スーツに付いている洗濯表示を確認し、水洗いできるかを判断しましょう。
洗濯表示に水洗い可を示すマーク(洗濯桶マークや旧洗濯機マーク)があれば、家庭で洗えます。ただし、シルクやカシミヤなどのデリケートな素材が含まれているスーツは、水洗い可の表示があっても、生地の傷みを防ぐためクリーニングに出す方が安心です。
また、スーツの中にはジャケットとボトムスで洗濯可否が異なるものもあります。ボトムスのみ洗濯可能で、ジャケットは水洗い不可といったケースもあるため、上下それぞれの洗濯表示を確認し、正しく取り扱いましょう。
スーツを家で洗うために必要なアイテム
※イメージです。
自宅でスーツを洗うにあたり、生地の傷みや型崩れが起きないか不安に感じる方もいるでしょう。洗濯可能なスーツであっても、一般的な衣類と同じ方法で洗うと、シワやヨレなどのダメージが生じるおそれがあります。
ここからは、洗濯によるトラブルを防ぎ、スーツをきれいに仕上げるために用意しておきたいアイテムをご紹介します。特別な道具をそろえる必要はなく、ご家庭にあるもので対応できるため、ぜひ洗濯時の参考にしてください。
中性洗剤
スーツの洗濯にはおしゃれ着洗い用の中性洗剤がおすすめです。スーツ専用に作られている中性洗剤を選ぶのもよいでしょう。
中性洗剤はデリケートな衣類の洗濯に適したおだやかな洗浄力で、型崩れや色あせなどから生地を守りながら優しく洗うことができます。また、着用時のダメージを抑える働きがあるものもあり、大切な衣類を洗うのに適しています。
一般衣料用の洗剤に多い弱アルカリ性洗剤は洗浄力が高い反面、繊維を傷める原因になるため避けましょう。
洗濯ネット
洗濯機で洗濯する場合は生地へのダメージを抑えるため、上下それぞれ別の洗濯ネットに入れます。ジャケットは二つ折り、スラックスは二つ折りまたは三つ折りにして入るサイズのものを用意しましょう。
サイズが大き過ぎると、洗濯ネットの中でジャケットやパンツが動いてしまい、シワや型崩れの原因となります。逆に小さ過ぎてもシワの原因になったり、汚れが落ちにくくなったりするため注意が必要です。
また、目地の粗いネットは生地を傷めることがあるため、デリケートな衣類に対応する目地の細かいものを選びましょう。素材の傷みや型崩れに配慮された、スーツ洗濯用のものを使うのもおすすめです。
なお、ウォッシャブルスーツのなかにはネット不要で洗濯できるものもありますが、基本的にウォッシャブルスーツはネットに入れての洗濯が推奨されています。
スーツ用ハンガー
スーツを干す際は型崩れやシワを防ぐため、肩の厚みが3cm以上ある肩幅に合ったスーツ用ハンガーを使用します。
細いハンガーを使うとジャケットの肩が落ちたり、シルエットが崩れやすくなったりするため避けましょう。
ボトムスはピンチハンガーを用意しておくと筒状に干すことができ、型崩れを抑えつつ早く乾かすことができます。
アイロン・あて布
スーツの洗濯後はシワを伸ばして形を整えるため、アイロンが必須です。アイロンはスーツに直接当てると、テカリや繊維の引っかかりによるダメージを引き起こすことがあるため、あて布を用意しておきましょう。
洗濯表示のアイロンマークの下に波線がある、もしくはあて布使用と記載されているスーツにはあて布を使ってください。
あて布は専用のもののほか、通気性が良く熱に強い綿(コットン)素材の薄手のハンカチを使用しても構いません。ただし、色の濃いものはスーツへの色移りのリスクがあるため避けましょう。
スーツを自宅で洗う前の準備
スーツを自宅で洗う際には、スーツを傷めないようにすることが大切です。ここからは、自宅で洗う前にチェックしておきたいポイントや準備をご紹介します。
色落ちチェックをする
洗濯表示が水洗い可となっているスーツでも、素材によって洗濯で色落ちすることがあります。その場合は家で洗うことが難しいため、洗濯前に色落ちがないかどうか確認しましょう。
色落ちの有無を確認するときは裏側などの目立たないところに洗剤を付けて1分おき、白い布やタオルなどを当てて優しく揉みます。このとき、布やタオルに色が移らなければ家で洗濯可能です。
もし色落ちがあった場合にはそのまま洗うとスーツの色が薄くなったり、色ムラが出たりしてしまうため、自宅で洗うのは止めてクリーニング店に依頼しましょう。
ほつれや破れは事前に補修する
スーツに縫い目のほつれや穴、破れがある場合、洗濯時に生地へ負荷がかかり、状態が悪化するおそれがあります。そのため、洗濯前に全体を確認し、必要に応じて補修しておきましょう。裏地も忘れずにチェックしてください。
また、傷みが見られる場合は、洗濯ネット不要とされているスーツであっても、洗濯ネットを使用することをおすすめします。
ポケットの中を空にする
ポケットの中にものが入っている状態で洗濯すると、生地の傷みや色移りなどの原因になります。
洗濯の前にはポケットを確認し、中に何も入っていないかをチェックしましょう。スーツの傷みを防ぐだけでなく、大事なものを間違って洗濯することも防げます。
スーツを自宅で洗う手順(洗い方)
スーツはデリケートなため手洗いがおすすめですが、素材や仕立てによっては洗濯機やシャワーで洗濯することもできます。ここからは、スーツの3つの洗い方について、それぞれの手順をご紹介します。
なお、いずれの方法も水温は洗濯表示に従ってください。水温が高過ぎると、生地の色落ちや縮みを引き起こすことがあるため注意しましょう。
また、脱水に洗濯機を使う場合は型崩れを防ぐため、時間を1分程度に抑えます。洗濯機を使わず、タオルで包んで水分を吸い取らせる方法もおすすめです。
手洗い
手洗い表示があるスーツの洗濯や、生地へのダメージを最小限に抑えたい場合には生地への負担が少ない手洗いがおすすめです。
洗剤を溶かした洗い桶にスーツを畳んで入れ、ゆっくりと押し洗いをします。型崩れを防ぐため、揉み洗いは避けましょう。押し洗いを5~6回繰り返した後は10分程度付け置きし、泡がなくなるまで水を入れ替えて優しくすすぎます。
洗濯機洗い
洗濯表示に洗濯桶マークや、旧洗濯機マークがある場合はネットに入れて洗濯機で洗濯可能です。
ジャケットは胸の位置から二つ折りに、スラックスはファスナーやホックを止め、プレス線をそろえて二つ折りもしくは三つ折りにしてそれぞれネットに入れます。
洗濯コースは水流がおだやかな手洗いコースやドライコースを選びます。脱水は生地のダメージや型崩れを防止するため、1分程度にしましょう。
シャワー洗い
ウォッシャブルスーツはシャワーをかけて洗濯することも可能です。スーツを裏返してハンガーにかけ、裏側→表側の順でそれぞれ2~3分程度シャワーをかけて流します。洗剤やネットは不要で、手軽に汗やニオイを落とせます。
スーツの乾かし方と仕上げ(干し方・シワ伸ばし)
洗濯と脱水が終わったら、すぐに風通しの良いところに干して乾かします。色落ちを防ぐため、直射日光は避けて陰干ししましょう。干す際には軽くたたいておくと、シワを伸ばしやすくなります。
ここからは、ジャケット・ボトムスの干し方とアイロンのかけ方を解説します。
ジャケットの干し方
ジャケットはスーツ用のハンガーに、ボタンを留めた状態で干します。型崩れが気になる場合には肩パッドの裏にタオルを巻いておくのもおすすめです。
ボトムスの干し方
ピンチハンガーを用意できる場合は筒状に干すと早く乾かせます。ファスナー・ボタンを外し、裏返して干しましょう。
センタープレスをきれいに出すため、逆さ干しにする場合は裏返さずに干します。
完全に乾かないうちにアイロンをかける
アイロンは完全に乾かないうちにかけると、シワを取りやすくなります。アイロンが高温過ぎるとテカリの原因となるため、洗濯表示に従って適切な温度に設定し、当て布をして裏側→表側の順でかけましょう。
アイロンがかけにくい立体の部分は、タオルを中に入れると形づくりやすくなります。スラックスはセンターの折り目に沿ってアイロンをかけていきます。
スーツを家で洗う際の注意点
スーツを家で洗うときに適切でない洗い方をすると、スーツの劣化を早めてしまうケースもあります。ここからは、洗う際に注意が必要なポイントをご紹介します。
乾燥機は基本的に使用しない
乾燥機は高い熱や風を使って水分を飛ばすため、スーツの生地を傷めたり、型崩れを招いたりする原因になります。洗濯表示に使用可とされていない限り、乾燥機は使用しないようにしましょう。
上下はまとめて洗う
スーツを上下別々で洗濯すると、洗濯の回数や間隔が異なってしまい、色落ちや風合いの変化により色の差が出ることがあります。
特に、上下セットで着用するスーツの場合、わずかな色の差が目立ってしまうこともあるため、上下はできるだけまとめて洗濯しましょう。
頻繁に洗い過ぎない
スーツの汚れが気になるからといって頻繁に洗っていると、それだけスーツの劣化や型崩れが進みやすくなるため洗い過ぎには注意しましょう。
洗う頻度の目安は夏なら2週間に1回、その他の季節は1シーズンに2~3回程度です。
ただし、汚れをそのままにしておくのも傷みや劣化の原因となるため、注意してください。
目立つ汚れはないけれど、ニオイが気になる場合にはスチームを当てて除去する方法もあります。着用シワを取ることもできるため、上手に活用するのがおすすめです。
定期的にクリーニングにも出す
家で洗うことが可能なスーツでも、セルフクリーニングだけでは繊維の奥の汚れを完全には落とせません。汚れが定着すると、ニオイや生地の劣化の原因となるため、定期的にクリーニングに出すことも大切です。
特に、染みになる食べこぼしや、油汚れなどが付いた場合は時間が経過してしまうと汚れが落ちにくくなってしまうおそれがあります。このような汚れに気付いたら、できるだけ早くクリーニングに出しましょう。
お手入れしやすいスーツで快適に過ごそう
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まとめ
スーツはウォッシャブル表記があるほか、洗濯表示に水洗い可能のマークがあれば、自宅で洗える場合があります。洗濯表示を確認したうえで、おしゃれ着用の中性洗剤を使い、やさしく洗いましょう。
洗濯機を使用する際は、形を整えてから洗濯ネットに入れること、脱水時間を最小限に抑えることがポイントです。自宅での正しい洗い方や干し方を意識してケアを行い、スーツを清潔な状態に保ちましょう。