ベビーカーで電車に乗るときはどうする?基本マナーと安全な乗り方をご紹介

更新日: 2026.2.21

ベビーカーで電車に乗るときはどうする?基本マナーと安全な乗り方をご紹介 ※イメージです。

赤ちゃんとのお出かけで「ベビーカーを折りたたまずに電車に乗っても大丈夫かな……」と迷った経験はありませんか?そのまま乗車できれば楽ですが、周囲への配慮や安全面に関するルールが気になっている方も多いでしょう。

今回は、ベビーカーで電車に乗る際に知っておきたいルールや基本的なマナーについて詳しくまとめました。併せて、安全性の高い乗り方や電車移動をより快適にするためのベビーカー選びのポイントもご紹介します。

赤ちゃんと一緒の外出を安心して楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事のポイント】

  • ・電車に乗る際、基本的にはベビーカーを折りたたむ必要はない
  • ・なるべく「フリースペース」のある車両を選ぶことが大切
  • ・「通勤ラッシュなどの混雑時を避ける」「ベビーカーや赤ちゃんから目を離さない」などの注意も必要

ベビーカーは折りたたまずに電車に乗れる?ルールと基本の考え方

まずは、ベビーカーの電車利用に関する基本ルールを押さえておきましょう。

国土交通省は2013年に「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」を設置し、公共交通機関でのベビーカー利用について統一的なルールを示しました。その中で、「電車やバスではベビーカーを折りたたまずに乗車できる」ことが明示されています。

保護者にとって、赤ちゃんを抱っこしながらベビーカーを折りたたむことは、大きな負担となり、かえって危険を招く可能性があります。一方で周囲の乗客からは、公共交通機関でベビーカーを広げたまま利用することに対して、苦情や不安の声も寄せられていました。そこで、保護者と周囲の乗客の双方が安心して過ごせるように、統一的なルールが制定されたのです。

この取り組みの一環として導入されたのが「ベビーカーマーク」です。ベビーカーマークは同協議会で決定され、2014年から運用が始まりました。

ベビーカーマークは駅のエレベーターや電車内のフリースペース、バスの専用スペースなどでベビーカーを広げたまま利用できることを示すものです。一方で、エスカレーターなど危険をともなう場所には「ベビーカー使用禁止マーク」が掲示され、利用者が安全に判断できるようになっています。

ただし、電車にベビーカーを広げたまま乗車できるルールがあるからといって、どのような状況でも自由に利用できるわけではありません。国土交通省や鉄道各社はお互いの思いやりが大切であることを強調しています。周囲の乗客だけでなく保護者側も、混雑時には通路をふさがないようにするなど、周囲に配慮しながら乗車することが大切です。

電車でベビーカーを使うときのマナー

電車でベビーカーを使うときのマナー ※イメージです。

ベビーカーで電車に乗る際は、安全のためにも次のマナーを意識することが重要です。

  • ・フリースペースのある車両を選ぶ
  • ・通勤ラッシュなどの混雑時は避ける
  • ・ベビーカーや赤ちゃんから目を離さない
  • ・ホームへの移動時はエレベーターを使用する

具体的な注意点について、ここから詳しく見ていきます。

フリースペース(多目的スペース)のある車両を選ぶ

ベビーカーで電車に乗るときは、なるべく「フリースペース(多目的スペース)」のある車両を選ぶことが大切です。フリースペースは車いすやベビーカー利用者のためのスペースであるため、周囲の乗客からの配慮を得やすく、気兼ねなく乗車できます。また、通路が広めに確保され、ベビーカーを広げたままでも人の通行を妨げにくい点でも安心です。

特に混雑時には、こうしたスペースを利用することで赤ちゃんの安全も守りやすくなります。なお、フリースペースの位置は路線や車両によって異なるため、「フリースペースが何号車のどの位置にあるか」を事前に把握しておくと安心です。

通勤ラッシュなどの混雑時は避ける

ベビーカーで電車に乗る際は、通勤ラッシュ(朝7時~9時頃と夕方18時~19時頃)などの混雑時間帯をできるだけ避けることが大切です。混雑時は車内のスペースが限られているため、ベビーカーが押されてバランスを崩したり倒れたりする危険があります。

さらに、周囲の乗客から「邪魔だ」などの心ない言葉をかけられたり、赤ちゃんが圧迫感や騒音によって泣いてしまったりすることもあるでしょう。安全面と快適さを考慮すると、混雑を避けて乗車することが安心につながります。

どうしても混雑時に乗車せざるを得ない場合は、念のため抱っこひもを持参し、状況に応じていつでもベビーカーを折りたためるように準備しておくとよいでしょう。

ベビーカーや赤ちゃんから目を離さない

目を離している間にベビーカーが動く場合もあるため、ベビーカーに常に手を添えて赤ちゃんから目を離さないことも、電車に乗る際の基本マナーです。走行中の揺れや急停車によってベビーカーが周囲の乗客にぶつかってしまったり、赤ちゃんが姿勢を崩したりする可能性があることから、なるべくベビーカーが動かないようにしっかりと支える必要があります。

また、赤ちゃんは手を伸ばして周囲の人の服を引っ張ったり、物を取ろうとしたりすることもあるため、赤ちゃんの様子にも細やかに気を配ることが大切です。突然泣き出すこともありますが、泣きやまないときや不快そうな様子が続く場合には無理に乗り続けず、近くの駅で一度ホームに降りてもよいでしょう。

ホームへの移動時はエレベーターを使用する

駅の改札からホームへ移動するときは、エスカレーターではなくエレベーターを利用するのが安全の基本です。ベビーカーを押したままエスカレーターを使うと、段差や急な傾斜でバランスを崩して倒れてしまう危険があります。

エレベーターの位置が遠い、あるいは混雑していて乗れないなどの理由で「エスカレーターを使いたい」と考える方もいると思われますが、赤ちゃんの安全を第一に考えてエレベーターを使用することが重要です。ベビーカーの前輪や後輪だけをエスカレーターに乗せて昇り降りすると重大な事故につながる可能性があるため、鉄道事業者も公式に「ベビーカーでのエスカレーター利用は避けるように」と呼びかけています。

なお、エレベーターが設置されていない駅では、駅員にサポートを依頼するとよいでしょう。介助サービスは多くの鉄道事業者で用意されていて、階段でのベビーカーの持ち運びや安全な移動をサポートしてくれます。乗車時間がわかっている場合は、事前に駅へ連絡しておくとスムーズに対応してもらえるでしょう。

安全に電車へ乗り降りするための手順

ここからは、ベビーカーで電車に乗る際の基本的な手順をご紹介します。ほんの少しの工夫や意識によって、赤ちゃんの安全はもちろん、周囲の乗客への配慮にもつながります。

STEP1:シートベルトを装着する

ベビーカーで電車に乗る際は、赤ちゃんの安全を守るためにシートベルトを装着することが非常に重要です。走行中の揺れや急停車によって赤ちゃんがベビーカーからずり落ちたり、体勢を崩してしまったりするリスクがあるため、乗車前にシートベルトの装着を徹底しましょう。

また、シートベルトを締める際には赤ちゃんの体にフィットするように調整し、緩みがないかを確認することも大切です。ほんの数分の乗車でも油断せず、シートベルトの装着を習慣にしておきましょう。

STEP2:前向きで乗車し、後ろ向きで降車する

ベビーカーで電車に乗り降りする際は、安全性を高めるために「前向きで乗車」「後ろ向きで降車」を意識することがポイントです。

前向きで乗車すればベビーカーの前輪が段差に引っかかりにくく、スムーズに車内へ乗り込めます。一方、降車時は後ろ向きになることで、大きく安定している後輪によって段差をゆっくりと下りやすく、さらに赤ちゃんの頭や体が前方に傾きにくくなるため、転倒リスクを軽減できます。

なお、乗り降りの際には、必ず両手でしっかりとベビーカーを支えることが重要です。片手で操作するとバランスを崩しやすく、思わぬ事故につながる可能性があります。周囲の乗客が手を差し伸べてくれることもありますが、基本的には保護者自身が安定した姿勢で操作することを心がけましょう。

STEP3:ベビーカーを必ず手で支え、車輪ロックもする

電車内では、進行方向に対して垂直(90度)になる向きにベビーカーを置き、車輪ロックをかけることが基本の安全対策です。走行中の揺れや急停車によってベビーカーが倒れたり、滑ったりすることがあるため、ロックをかけて不意の移動を防止しましょう。また、ロックの有無に関わらず、常に手で支えて動かないようにすることが大切です。

なお、万が一ベビーカーが動いて他の乗客に当たってしまった場合に備えて、赤ちゃんの靴を脱がせておくことをおすすめします。靴が他人に当たって服を汚したり、不快な思いをさせたりするリスクを減らせるほか、赤ちゃん自身もリラックスしやすくなるでしょう。

電車移動に便利なベビーカーの選び方

電車を頻繁に利用するご家庭にとって、ベビーカーの選び方はお出かけの快適さを大きく左右します。軽量でコンパクトな設計や、折りたたみのしやすさ、収納力などを意識して選ぶことで、赤ちゃんとの移動がぐっとスムーズになり、周囲への配慮もしやすくなります。

ここからは、電車移動に便利なベビーカーを選ぶポイントを具体的に見ていきます。

軽量&コンパクト設計のベビーカーを選ぶ

電車移動が多い方には、軽量でコンパクトなベビーカーが最適です。小さめのサイズなら混雑したホームや車内でも場所を取りにくく、移動や電車の乗り降りがスムーズです。

特に5kg前後の軽量モデルは片手でも持ち運びがしやすく、階段や段差のある駅でも負担が少なくなります。

ワンタッチで折りたためるタイプを選ぶ

電車では赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま乗車できます。しかし、階段やエレベーターで移動したり、泣いている赤ちゃんを抱っこしたりするときなどでは、ベビーカーをたためると便利です。ワンタッチで折りたためるタイプを選べば、そうした場面でスムーズに対応できます。

また、折りたたんだあとに自立するモデルなら、狭いホームや車内でも置きやすく、周囲の乗客の邪魔にもなりにくいでしょう。

収納の容量にも注目して選ぶ

赤ちゃんとの外出では、パパやママの荷物だけでなく、おむつやミルク、着替え、おもちゃといった赤ちゃんの荷物も持ち運ぶ必要があります。収納力の高いベビーカーを選べば手で持つ荷物が減り、長時間の電車移動でも楽です。

特に、座席下に大容量のバスケットがあるモデルは使い勝手が良く、買い物袋をまとめて入れられるなど日常使いにも重宝します。また、荷物を入れたまま折りたためるタイプなら、たたむ際に荷物を出す必要がなく大変便利です。

イオンリテールで見つかる!電車移動を快適にするベビーカー&赤ちゃんグッズ

イオンリテールでは、電車移動に便利な軽量ベビーカー、折りたたみベビーカー、収納力の高いベビーカーなどを取りそろえています。カラーやデザイン、価格帯のバリエーションもあるため、好みや予算に合ったタイプを見つけやすいでしょう。

また、赤ちゃんとの電車移動をサポートするグッズも取りそろえています。例えば、荷物をたくさん入れられる大容量のマザーズリュックや、外出先での授乳時に役立つケープ、車内が肌寒いときに活躍する赤ちゃん用のベストなどのアイテムがおすすめです。

赤ちゃんとのお出かけを安心して楽しめるベビーカーやグッズをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

赤ちゃんと一緒に電車で移動する際は、ベビーカーの扱い方やマナーを理解しておくことが大切です。

国土交通省が定めたルールにより、ベビーカーは折りたたまずに乗車できますが、同時に「周囲への配慮」が求められています。フリースペースのある車両を選ぶ、通勤ラッシュなどの混雑時を避ける、ベビーカーや赤ちゃんから目を離さない、ホームへの移動時はエレベーターを利用するなど、基本的なマナーを守って乗車するよう心がけましょう。

さらに、「乗車する前のシートベルトの装着」「前向きで乗車・後ろ向きで降車」「車内の車輪ロック」などを徹底することで、赤ちゃんの安全を守ると同時に周囲の乗客への配慮にもつながります。加えて、ベビーカーを購入する際には軽量でコンパクトなものやワンタッチで折りたためるタイプ、収納力のあるモデルを選ぶことで、日常のお出かけから長時間の移動まで快適に過ごすことができるでしょう。

ぜひ今回ご紹介した内容を参考に正しい知識を身に付け、赤ちゃんとの電車移動を安心かつ楽しい時間にしてください。