SDGsとは?企業の取り組み事例や個人がSDGsに貢献する方法をご紹介
更新日: 2021.10.14
最近テレビなどでもよく話題として取り上げられるようになった、「SDGs」。言葉は耳にしたことはあっても、実際にどのような内容なのか、また自分はどう関わっていけるのかはよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、SDGsの内容をわかりやすく解説し、誰でも気軽に参加できる取り組みをご紹介します。
■SDGsとは?17のゴールと企業の取り組み事例
最初に、SDGsの概要を見ていきましょう。
◇SDGsとは
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。2030年までに世界が達成すべき17の目標と169のターゲットが設けられています。
【SDGs 17の目標】
- 1. 貧困をなくそう
- 2. 飢餓をゼロに
- 3. すべての人に健康と福祉を
- 4. 質の高い教育をみんなに
- 5. ジェンダー平等を実現しよう
- 6. 安全な水とトイレを世界中に
- 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 8. 働きがいも経済成長も
- 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 10. 人や国の不平等をなくそう
- 11. 住み続けられるまちづくりを
- 12. つくる責任 つかう責任
- 13. 気候変動に具体的な対策を
- 14. 海の豊かさを守ろう
- 15. 陸の豊かさも守ろう
- 16. 平和と公正をすべての人に
- 17. パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsには、開発途上国での基礎的な課題から先進国での課題、世界で力を合わせて対応すべきグローバルな課題までさまざまな課題が含まれています。
◇日本企業のSDGs取り組み事例
SDGs達成のため、日本でも国や企業がさまざまな取り組みをしています。例えばイオンでは、買い物を通じて誰もが気軽に社会貢献活動に参加できるような取り組みを行なっています。
海の恵みを守り、育てる商品を食卓へ届けるため、2006年にMSC認証商品を、2014年にはASC認証商品の取り扱いを始めました。MSC認証とは、水産資源の枯渇を引き起こさないよう、海の生き物や環境に配慮して漁獲した天然水産物に与えられるものです。またASC認証とは、地元の生態系などの環境や社会に配慮し育てられた養殖水産物に与えられます。
これらの商品を提供することで、貴重な海の恵みを次世代へつなげ、持続可能な水産物調達の取り組みを行なっています。
このほかにも、毎月11日はレシート合計金額の1%相当の品物を地域のボランティア団体に寄付する「イオン 幸せの黄色いレシートキャンペーン」や、トップバリュのミネラルウォーター(500ml)1本の販売ごとに5円を日本ユニセフ協会に寄付し、カンボジア・ミャンマーの子どもたちへ安全な水の普及活動を行なう「セーフウォーターキャンペーン」を毎年開催しています。
■個人でもできるSDGs達成のための取り組み
環境保全や地域貢献などの活動に参加したくても、どうすればいいのかわからない方も多いかもしれません。しかし、日常生活の小さなアクションでSDGsに貢献できることはたくさんあります。
◇プラスチックごみを減らす
プラスチックが自然に分解されることはほとんどなく、特に海を漂うプラスチックごみや、細かくなったマイクロプラスチックが海の生物に深刻な被害をもたらしています。
プラスチックごみをこれ以上増やさないよう、買い物に行くときはレジ袋をもらわずにエコバッグを持ち歩く、外出時はマイボトルを持ち歩くなども、すぐにできる取り組みです。
◇食品ロスを減らす
食品は、生産するのにも廃棄するのにもエネルギーがかかります。資源の無駄づかいをしないためにも、生鮮品や食べきれない食材などは早めに冷凍保存するなどして、無駄なく使い切りましょう。
また、見た目やサイズが規格に合わない野菜や果物などの「理由あり」食材は、食べるには問題がなく、通常よりお買い得になっている場合もあるので、見かけたらぜひ試してみてください。
◇エネルギーの無駄をなくす
節電は、簡単に取り組めることの一つです。使っていないときは照明を消したり、電気製品の電源を切ったりする、洗濯機は容量をフルにして使うなど、普段の生活で少し気を付けるだけで、SDGsへの貢献につながります。
古い電球や電気機器を使っている場合、省エネ型のものに取り替えると、思いのほか節電できることもあります。一度点検してみてはいかがでしょうか?
◇企業やほかの人の取り組みをサポートする
持続可能で環境に優しい取り組みをしている企業の商品を買うことでも、間接的にSDGsに参加することができます。気になる企業や商品をホームページで確認してみるのもおすすめです。
気候変動、貧困問題、女性の権利などについての投稿をシェアすることも、SDGsに取り組む団体や個人などの大きなサポートになります。気になるテーマがあればぜひ調べて、ほかの人にも紹介してみてください。
■買い物でSDGsに貢献できる!おすすめ商品をご紹介
環境や社会に配慮した商品選びをすることで、買い物を通じてSDGsに参加できます。ここでは、リサイクル素材を使ったおすすめ商品をご紹介します。
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華やかでジューシーな香りとモコふわな泡で、優しく洗いあげるボディウォッシュ。ほんのワンプッシュ(約2.5ml)でしっかり泡立ち、コンパクトながら1本で約40回分も使えます。容器には再生プラスチックを使用し、環境に配慮した商品です。
フランスのブランドであるイヴ・ロシェは、「自然から得たものは自然に返す」「人と自然とを再びつなぐ」という基本理念のもと、世界35ヵ国で1億本の植樹を達成したほか、全製品100%再生プラスチック容器にすることを目指しています。
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自宅で丸ごと洗える掛ふとんです。中空構造糸使用で空気を含むため保温性が高く、繊維内部まで水を吸収してすっきり洗えます。
海洋環境を考慮し、回収したプラスチックを再利用した中綿を使用。1枚当たり500mlのペットボトル約40本分のプラスチックの削減に貢献しています。原料の再生ポリエステルについては、有害な化学物質の分析試験を実施し、回収履歴も追える安全安心な再生原材料を使用しています。
◇環境保全や社会貢献に力を入れているファッションブランド「SELF+SERVICE」
ファッションを楽しみながら気軽にSDGsに参加したいという方におすすめなのが、環境保全や社会貢献を考える「エシカル」な取り組みに力を入れているイオンのファッションブランド「SELF+SERVICE」です。
天然素材やリサイクル素材を使用した商品を取りそろえ、衣料品回収も行なうなど、人と環境に配慮したサスティナブル(持続可能)な社会を実現できるよう取り組んでいます。オンオフ使えるナチュラルテイストのアイテムは、こちらからご覧ください。
■まとめ
SDGsは、2030年までに達成すべき世界共通の「持続可能な開発目標」です。大きな目標に感じられますが、実際には私たちが普段からほんの少し気を付けることで目標達成に貢献できることがたくさんあります。今回ご紹介した内容を参考に、個人でもできる取り組みをぜひ少しずつ取り入れてみてください。