眠りの質を上げる!自分に合ったマットレスの選び方とおすすめマットレス7選

公開日: 2021.10.5

更新日: 2023.5.10

眠りの質を上げる!自分に合ったマットレスの選び方

ベッドでの眠りの質を上げるには、自分に合ったマットレスを選ぶことが大切です。しかし、マットレスと一口にいっても、種類や厚さ、硬さ、価格などはさまざま。どうやって選べば良いのか、悩む方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、マットレスの購入を検討している方に向けて、自分に合ったマットレスの選び方、タイプ別のおすすめマットレスをご紹介します。

マットレスの選び方を知っておくことがなぜ重要なのか

マットレスの選び方を知っておくことがなぜ重要なのか

人間は1日の約3分の1を睡眠に費やします。したがって、ベッドは人生の約3分の1の時間を過ごす場所ともいえるでしょう。実際、睡眠は心身の健康に深く関係しています。いきいきした日々を過ごすためには、毎日質の高い睡眠を得ることが大切なのです。

そして、ベッドで眠っている方にとって、睡眠の質を大きく左右するのがマットレスです。マットレスは、睡眠中の体を支える役割を持っています。体の圧力を分散させ、寝返りをサポートすることで、無理のない快適な眠りをサポートしてくれるアイテムなのです。

使う人の好みや体格に合わせて、さまざまな構造のマットレスが販売されています。眠りの質を上げるには、自分に合ったマットレスを選ぶことがとても大切です。自分に合っていないマットレスを使っていると、肩こりや腰痛を引き起こすことにもなりかねません。

マットレスは価格もさまざまですが、必ずしも価格が高ければ良いというものではありません。この記事でご説明する理想の寝姿勢やマットレスの選び方を参考に、自分にぴったりのマットレスを見つけてください。

マットレス選びの前に。眠りの質を上げる理想的な寝姿勢

眠りの質を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか?それは、寝るときの姿勢「寝姿勢」を正しいものにすることです。

一般に人間が立っているとき、背骨がゆるやかなS字カーブを描いた状態になっているのが「正しい姿勢」といわれます。寝ているときとも同様です。背骨がS字カーブを描き、重力が頭部、胸部、骨盤へ均等に分散された状態を、維持できるのが理想です。

このときマットレスがやわらかすぎると、頭部、胸部、骨盤が沈み込む不自然な姿勢となるために、腰痛が起きやすくなってしまいます。逆にマットレスが硬すぎる場合には、重力がかかりやすい部分に圧力が集中し、しびれや痛みを発生させる可能性が出てきます。

仰向けでなく、横向きで眠りにつく方も多いでしょう。横向きの場合には、背骨と床が平行になるのが理想です。平行になっていないと、重い頭を支えるために、首や肩に負担がかかってしまうからです。横向きで寝ると、仰向けのときよりも体の凹凸が大きくなります。マットレスを選ぶ際には、その凹凸をうまく吸収できるかどうかをチェックする必要があります。

自分に合ったマットレスの選び方

それでは、自分に合ったマットレスの選び方を見ていきましょう。

マットレスの選び方(1)サイズ

マットレスを選ぶ際にまずポイントとなるのはサイズです。サイズが自分に合っていないと、寝ているあいだに窮屈さを感じてしまうことになりかねません。

一般に、マットレスの長さは「身長+20~25cm」、横幅は「肩幅の3倍程度」が理想的とされています。ただし、理想的なサイズは使う人数や寝姿勢、好みなどによっても変わります。自分が使いやすいサイズを選ぶのがおすすめです。

マットレスのサイズには以下のような種類があります。

種類 長さ
セミシングル 195cm前後 70~95cm程度
シングル 195cm前後 100cm前後
セミダブル 195cm前後 120cm前後
ダブル 195cm前後 140cm前後
クイーン 195cm前後 160cm前後
キング 195cm前後 180cm前後
ショートサイズ 80cm前後
ロングサイズ 205cm前後

マットレスの選び方(2)スプリングの種類

スプリングの種類によっても、マットレスの寝心地は大きく変わってきます。スプリングは大きく分けて3種類あり、そのほかにスプリングを使っていない「ノンコイル」があります。

  • ポケットコイル
    コイルが一つずつ袋に包まれているタイプです。それぞれのコイルが独立しているため、体重や体型に合わせやすいのが特徴です。また、重力の分散にも優れています。
  • ボンネルコイル
    コイルが連結されているタイプです。ホテルのベッドなどでも使われることが多い、最もスタンダードなマットレスといえます。
  • 高密度スプリング(ハイカウント)
    ボンネルコイルタイプのコイルをより高密度に配置したもので、「ハイカウント」と呼ばれることもあります。横揺れが少なく、耐久性にも優れているのが特徴です。
  • ノンコイル
    金属のスプリングを使用していないマットレスです。低反発ウレタンや高反発ウレタン、ラテックス、ウォーターベッド、エアベッドなどが該当します。

マットレスの選び方(3)硬さ

マットレスの硬さには人それぞれの好みもあります。例えば、畳に布団を敷いて寝るのが好きな方には、硬めのマットレスが向いているかもしれません。

「自分の好みがいまいちわからない」という場合、体に合った硬さを選ぶ方法として、体重を目安にするのもおすすめです。

  • 体重が70kg未満の人
    やわらかめ(ソフト)
  • 体重が71〜80kgの人
    普通(レギュラー)
  • 体重が80kgより多い人
    硬め(ハード)

また、仰向け寝が多い人は硬め、横向き寝が多い人はやわらかめのマットレスが適しているとされています。仰向けで寝るときは比較的広い面積で体を支えられますが、横向きで寝るときは小さい面積に体の圧力が集中するためです。

マットレスの選び方(4)反発力

マットレスを選ぶときは、体を跳ね返す「反発力」も考慮しましょう。なぜなら、マットレスの反発力は、正しい寝姿勢を維持するために必要だからです。

マットレスには高反発と低反発があり、以下のようなメリットとデメリットがあります。

  • 高反発マットレスのメリット&デメリット
    高反発マットレスは、体を跳ね返す力が強く、あまり沈み込まないのが特徴です。体の沈み込みを抑えられると、体圧がバランス良く分散され、良い寝姿勢をキープできます。また、マットレスの反発力により、スムーズに寝返りを打つことが可能です。
    他にも、高反発マットレスは、通気性が良く夏でも蒸れにくいというメリットがあります。しかし、通気性が良い反面、冬場など使用環境によっては寒さを感じてしまうかもしれません。
  • 低反発マットレスのメリット&デメリット
    低反発マットレスは体を跳ね返す力が弱いため、寝姿勢に合わせてフィットするのが特徴です。マットレスが体を包み込むため、横向きの姿勢で眠っても体が安定します。
    しかし、反発力が弱いため寝返りが打ちにくく、同じ姿勢が続くことで腰痛や肩こりの原因になってしまう可能性も。腰痛持ちの方には、低反発よりも高反発が適しているでしょう。
    また、低反発マットレスには通気性が悪く、蒸れやすいというデメリットがあります。さらに、低反発マットレスは重みがあるため、布団の上げ下げやシーツ交換などお手入れのしやすさも考慮して選びましょう。

マットレスの選び方(5)厚み

マットレスは薄いものから厚いものまで、商品によって厚みが異なります。マットレスの厚みによって特徴があるため、用途によって使い分けることが一般的です。

  • 7cm以下
    7cm以下のマットレスは、単体で敷いて使用するには薄すぎます。そのため、マットレスや敷き布団の上に敷く、トッパーとして使うのが一般的です。
    ただし、高反発タイプで7cmの厚みがあれば、敷き布団のように床に敷いてもよいでしょう。
  • 9cm前後
    9cm前後の厚みがあれば、1枚で使用することも可能です。重量も軽いため、使わないときに折りたたんで収納したい方や、場所を移動させたい方に適しています。
    ただし、人によってはマットレスの厚みが足りず、底付き感を感じるかもしれません。
  • 11cm前後
    ウレタン素材のマットレスでは標準的な厚さで、すのこベッドや床にそのまま敷いてもよいでしょう。また、壁に立てかけても自立する厚みのため、室内でも簡単に陰干しできます。
  • 15cm前後
    15cm前後のウレタン素材マットレスは、底付きが気にならない十分な厚さです。ただし、ノンコイルのウレタン素材でも重さが10kg程度あるため、立てかけて乾燥させる際に重労働になる可能性があります。
    また、同じ15cm前後でも、ボンネルコイルやポケットコイルといったスプリングマットレスでは薄い部類に入ります。ウレタン製と異なり、厚みが薄く感じられるので素材に注意して選びましょう。
  • 25cm前後
    25cm前後の厚みがあれば、基本的にスプリングマットレスとしては十分です。標準価格の商品に多いため、比較的入手しやすいというメリットもあります。直置きではなく、ベッドフレームを使用しましょう。
  • 35cm以上
    35cm以上のマットレスは基本的にスプリング系で、有名ブランドなどの高級マットレスに多い厚さです。スプリングや詰めものの構造が複雑なために、価格が高くなります。厚みがあることで耐久性に優れていて、ほど良いやわらかさと快適な寝心地が特長です。
    ただし、分厚いマットレスだからといって、必ずしも寝心地が良いとは限りません。不要な詰めものが使用されていて性能が良くないものもあるので、使用されている素材や中身の構造などを確認し、価格に見合った商品かを見極めましょう。

マットレスの選び方(6)耐久性

マットレスは頻繁に買い替えるものではないため、耐久性もマットレスを選ぶ際のポイントです。

ウレタン素材の場合、ウレタンフォームの密度を表す単位(D)で耐久性を確認できます。ウレタンマットレスの標準的な密度は「30D」で、寿命は5年~8年です。

スプリングマットレスの場合は、内蔵されたコイルの製品表示で、耐久性の確認をしましょう。コイルの製品表示には、線材の種類、反発力、耐久性、コイルの強度について、以下の記号や数値で表示されています。

  • 線材の種類
    SWRH(硬鋼線)、SWRS(ピアノ線)
  • 反発力
    線材の炭素含有量を表し、数値が高いほど反発力が強い。平均は70程度。
  • 耐久性
    マンガンの含有量が少ないとA、多いとBと表示される。Bのほうが耐久性は高い。
  • コイルの強度
    線材の引張強度を表す。硬鋼線はA<B<C、ピアノ線はV<A<B。

「SWRH62B硬鋼線A種」を例にすると、線材の種類は硬鋼線、炭素の含有量は62で反発力は平均より弱め、マンガンの含有量はBで耐久性は高め、強度はAで弱め、となります。

なお、スプリングマットレスに5年~8年の耐久性を求めるのであれば、反発力の数値が70以上、耐久性がB以上のものを選ぶとよいでしょう。

マットレスの選び方(7)機能性

マットレスを選ぶ際、寝心地だけでなく、機能性を重視して選ぶのもポイントです。

三つ折りや丸めることができるタイプのマットレスは、収納しやすく場所もとりません。常に清潔にしたい方は、防臭や防菌加工のほかに、大型洗濯機やシャワーで洗えるかどうかもチェックしましょう。

また、ソファとして使えるマットレスもあり、予算やライフスタイルに合ったものを選ぶことができます。

マットレス買い替えの判断基準

マットレスの寿命は、品質や素材などによりますが、一般的に5年~10年程度です。スプリングを使ったマットレスは、ウレタン製より寿命が長い傾向にあり、なかでもウレタン製の低反発マットレスは比較的早く寿命を迎えるとされています。

マットレスを買い替える際は、以下のポイントを判断基準にしましょう。

  • ・マットレスがへたり、反発力がなくなる
  • ・マットレスに凹みがある
  • ・ギシギシというきしみ音がする
  • ・寝心地が悪く、疲れがとれない
  • ・朝起きたときに体が痛い
  • ・マットレスにカビが生えている

上記の項目に当てはまるものがあれば、マットレスの寿命がきているサインです。寿命がきたマットレスは睡眠の質を低下させるため、早めに買い替えることをおすすめします。

マットレスを長持ちさせるお手入れ方法

マットレスを長持ちさせるには、定期的なお手入れが欠かせません。

人は睡眠中にコップ1杯ほどの汗をかくといわれ、寝汗はマットレスに吸収されます。湿気は、マットレスの劣化やカビの原因になるため、壁に立てかけるなど定期的な陰干しを行ないましょう。なお、マットレスの上にベッドパットを敷くと、寝汗を吸収し、マットレスの内部に湿気がこもりにくくなるのでおすすめです。

また、マットレスを同じ向きで使い続けると、体を支える中央部分がへたりやすくなります。マットレスの頭側と足側を定期的に逆転させることで、体重による負荷が集中せず、へたりを抑えることが可能です。両面仕様のマットレスであれば、定期的に表裏も入れ替えましょう。

【タイプ別】イオンスタイルオンラインのおすすめマットレス7選

イオンスタイルオンラインでは、睡眠中の体をしっかりサポートするマットレスを多数取りそろえています。

高反発のものから低反発のものまで、またお手頃価格の商品からブランド商品まで、お好みに合わせて選んでいただけるようラインナップ。折りたためるマットレスや、今お使いの敷きふとん・マットレスに重ねて使えるオーバーレイマットレスもご用意しています。

ここからは、イオンスタイルオンラインが取り扱うマットレスでおすすめしたい商品をタイプ別にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

さまざまな種類があるマットレスですが、自分の体格や眠る姿勢、好みに合ったマットレスを選べるかどうかが、寝心地を大きく左右します。マットレスを選ぶ際には、サイズ・スプリングの種類・硬さ・反発力・厚み・機能性・耐久性の7つに着目しましょう。自分にぴったりのマットレスを選ぶことで、睡眠の質は各段にアップするはずです。この記事を参考に、自分に合ったマットレスを探してみてください。