羽毛布団の打ち直しとは?打ち直しのタイミング・買い替えと迷う場合のチェックポイント

更新日: 2021.11.15

羽毛布団の打ち直しとは?打ち直しのタイミング・買い替えと迷う場合のチェックポイント

長く使っている羽毛布団が古くなってきたときに、買い替えを検討する方は多いと思いますが、羽毛布団は決して安いものではないため、買い替えを悩んでしまうこともあるでしょう。しかし、「まだ大丈夫かも?」と思って使用しているうちにどんどん劣化が進んでしまう可能性もあります。

そんなときにおすすめなのが、羽毛布団の打ち直しです。場合によっては、買い替えるよりも打ち直しをするほうがお得になるかもしれません。そこで今回は、羽毛布団の打ち直しについて解説します。打ち直しのメリット、検討すべきタイミング、打ち直しか買い替えで迷ったときのチェックポイントなどを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

■羽毛布団の打ち直しとは?

打ち直しとは、布団のリフォームのことです。一般的な羽毛布団の打ち直し工程は、まず布団を解体するところから始まります。続いて、羽毛のホコリやごみを取り除いて洗浄し、ボリュームが不足している場合は羽毛を足して、新しい側生地のなかに収めて仕上げます。

ただし、「打ち直し」という名前で提供されているサービスには、さまざまなバリエーションがあります。例えば、解体をしないで布団を丸ごと洗浄する方法や、洗浄は行なわずに側生地だけを新しくする方法もあるので、依頼する際にはサービス内容をしっかり確かめることが大切です。

打ち直しにかかる日数は、業者や時期などにもよりますが、1ヵ月程度で仕上がるのが一般的。夏は厚手の羽毛布団を使用しない人が多いため、依頼が増える時期です。夏に打ち直しをする場合は、余裕をもって依頼することをおすすめします。

■羽毛布団の打ち直しにはメリットがたくさん

羽毛布団の打ち直しにはメリットがたくさん

羽毛布団の打ち直しをすることで得られる、3つのメリットを解説します。

◇お気に入りの羽毛布団を長く使える

羽毛布団の羽毛は、経年劣化や湿気の影響などで傷み、ボリューム感が低下していきます。しかし、長く使ううちに羽毛布団に愛着が湧き、なかなか処分できないという方も多いのではないでしょうか。

そんなときに打ち直しをすると、古くなった羽毛布団に、新品のようなふんわり感や保温性が復活します。打ち直しをすることで、お気に入りの羽毛布団を長期間、快適に使い続けることができるのです。

◇サイズや厚みの変更・調整が可能

打ち直しでは、側生地を新しくして羽毛の量をプラスすることもできるため、サイズ変更や厚みの調整が可能です。また、ダブルサイズをシングルサイズ2枚にしたり、反対にシングルサイズ2枚をダブルサイズ1枚にしたりすることもできるので、より使いやすい形に変更ができます。

好みやライフスタイルの変化に合わせて、羽毛布団をカスタマイズできるのも打ち直しのメリットといえるでしょう。

◇買い替えよりもお得なケースもある

現在、羽毛の価格は上昇傾向にあるため、購入時の価格や使用年数にもよりますが、打ち直しをするほうが新しく買い替えるよりもお得になる場合があります。

ただし、もともと安価な羽毛布団では打ち直しによる金銭的メリットが少ないケースもあります。コスト面の見極め方については、記事後半の「羽毛布団の打ち直しと買い替えで迷ったときのチェックポイント」をご参照ください。

■羽毛布団の打ち直しを検討すべきタイミング

打ち直しは、具体的にどのタイミングで行なえば良いのでしょうか。羽毛布団の状態を見て、以下の点に当てはまるものがあれば、検討してみる時期といえます。

◇購入から5~10年程度経過した

羽毛布団を使用しているうちに、羽毛が汗や皮脂などで汚れ、ボリューム感もなくなってきます。大切な羽毛布団を長く使うためにも、5〜10年程度で一度状態を回復させるのがおすすめです。

◇布団のかさが減ってきた

羽毛は長年の使用で擦れ、絡んだり玉状になったりして徐々にへたってきます。ボリューム感がなくなると羽毛本来の保温性が下がってしまうため、打ち直しをおすすめします。

◇羽毛が飛び出している

布団から羽毛が飛び出してしまうのは、側生地の傷みが原因です。羽毛の飛び出しが目立ってくる前に、早めに打ち直しをして側生地を取り替えておきましょう。

◇側生地の汚れが気になる

汗や飲み物などによる側生地の汚れが気になるときも、打ち直しを検討するとよいでしょう。打ち直しで側生地を取り替えれば、見た目も新品のように生まれ変わります。

■羽毛布団の打ち直しと買い替えで迷ったときのチェックポイント

打ち直しか買い替えかを選ぶには、基準がないと難しいものです。ここでは、自分の羽毛布団にはどちらが良いかを客観的に判断するポイントをご紹介します。

◇羽毛の量を確かめる

まずは、現在使用している羽毛布団のダウン率を確認してみましょう。ダウン率とは、ダウンとフェザーの比率のことです。ダウン率が80%以上の場合、打ち直しをしてさらに長く使う価値があるケースが多いでしょう。一方ダウン率が80%未満の場合は、打ち直しの際に足す羽毛の量が多くなってコストがかかるため、買い替えのほうが費用を抑えられる可能性があります。

◇羽毛布団の使用年数を確かめる

羽毛布団の品質や使用状況にもよりますが、一般的に羽毛布団は15~20年程度で寿命を迎えるといわれています。つまり、羽毛布団は打ち直しを繰り返して永遠に使えるというわけではないのです。購入から15〜20年以上が過ぎていて、なおかつ傷みが気になる場合には、買い替えたほうが結果的に経済的になることもあります。

◇羽毛布団の購入金額で判断する

羽毛布団の購入価格が打ち直し費用と同程度か、それより低価格だった場合は、打ち直しよりも買い換えのほうがコストパフォーマンスが良い可能性があります。高品質の羽毛布団であれば、打ち直しをすることで購入金額よりも安く新品同様に再生されるのでおすすめです。

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その他ダブルサイズのリフォームや、羽毛ふとん・布団の丸洗いについて詳しく知りたい方は、こちらからぜひご覧ください。

■まとめ

長い間使用した羽毛布団も、打ち直しをすることでふっくらときれいによみがえります。新たに購入するより低コストで済む場合もあるため、今回ご紹介した内容を参考に一度検討してみることをおすすめします。

羽毛布団は、きちんとお手入れをすればとても長く使えるものです。大切に扱って、気持ち良い寝心地を最後まで楽しんでください。