オーガニックコットンとは|通常のコットンとの違い・環境に優しいおすすめ商品を紹介

更新日: 2021.11.18

オーガニックコットンとは|通常のコットンとの違い・環境に優しいおすすめ商品を紹介

オーガニックコットンと聞くと、なんとなく肌や環境にやさしそうなメージがあるかもしれません。しかし、通常のコットンとどのような違いがあるのか、具体的にはわからないという方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、オーガニックコットンの特徴や、通常のコットンとの違いを詳しく解説します。これを読めば、オーガニックコットンが環境に優しいといわれている理由や、オーガニックコットンを選ぶことで得られるメリットがわかります。

オーガニックコットンを使用したファッションアイテムもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

■オーガニックコットンとは?普通のコットンとどう違う?

オーガニックコットンとは?普通のコットンとどう違う?

オーガニックコットンとは、有機栽培で生産された綿花を使い、認証機関による基準をクリアしたコットンです。

オーガニックコットンを名乗るために満たすべき基準は、「農薬や化学肥料を使用しないこと」、「化学薬品による労働者の健康や環境への影響を最小限に抑えること」、「遺伝子組み換え技術は使わないこと」など、多岐にわたります。さらに労働の安全や児童労働の禁止など、労働環境や雇用倫理に対する基準もクリアしなければなりません。

これらがきちんと守られているかを認証機関がチェックし、そこで認められたものだけがオーガニックコットンと表示できるのです。また、一度認証を受ければ終わりではなく、その後も継続して農場管理や栽培方法の基準を満たしているか確認されます。

つまりオーガニックコットンは、厳格なルールのもと、人や環境に配慮して栽培されている特別な農産物なのです。

■オーガニックコットンと通常のコットンとの違い

オーガニックコットンと通常のコットンの違いを、5つの項目に分けて見ていきましょう。

◇使用する肥料の違い

コットン栽培ではたくさんの肥料を使用します。通常のコットンでは化学肥料を使うことが多いのですが、過剰な化学肥料が土壌に残留すると、水質汚染や微生物の死滅につながり、結果として土壌の力が衰えてしまうおそれがあります。

オーガニックコットンでは、米ぬかや油粕、牛糞や魚粉など、動植物由来の有機物から作られた有機肥料で栽培されます。

有機肥料は土中の微生物のエサになり、土壌改善につながるというメリットもあります。

◇除草方法の違い

通常のコットンは多くの除草剤を使用します。除草剤は手間や人件費の削減につながるものの、薬剤による環境への影響は少なくありません。

一方、オーガニックコットンの栽培では除草剤は使わず、手作業で雑草を刈り取ります。土壌や水質に悪い影響が出ないよう、手間をかけて丁寧に育てられているのです。

◇害虫対策の違い

コットン栽培における殺虫剤の使用量は非常に多いのが現状です。そのため土の中の微生物まで弱ってしまい、どんどん土地がやせ、化学肥料なしでは作物が育たないという悪循環になってしまいます。

オーガニックコットンの栽培では、殺虫剤の代わりに害虫が嫌うにおいの植物エキスを散布したり、テントウムシなどの益虫を利用したりするなど、自然に優しい方法で対策します。

◇収穫方法の違い

一般的なコットンでは効率を重視して、綿花が汚れないようにあらかじめ落葉剤で葉や茎を落としてから、一度に綿花を収穫するという方法をとります。地域によっては飛行機などで落葉剤を大規模散布することもあり、この場合、畑の周囲にまで薬剤が広がってしまうことが懸念となります。

一方でオーガニックコットンの場合は、自然に葉が落ちるのを待ってから、成長に合わせて数回に分けて手摘みされています。手間はかかりますが、落葉剤を使用しないことで周辺環境への負担を減らすことができます。

◇品質に違いはある?

通常のコットンとオーガニックコットンは、綿そのものの品質はあまり変わりません。ただしオーガニックコットンの場合は、製品の追跡可能性が確保されています。

つまりオーガニックコットンは「いつ、どこでとれた綿で作られているのか」を確かめられるようになっており、これが消費者にとっての安心につながっています。

■オーガニックコットンは自然環境だけでなく人にも優しい素材

通常のコットン栽培では、農薬や化学肥料を大量に使用するため、栽培に関わる人々の健康被害や、地下水の汚染・枯渇が大きな問題となっています。

自然をうまく利用し、土壌や水質の環境に配慮して栽培されるオーガニックコットンは、環境だけでなく現地で働く人々にとっても優しい素材です。オーガニックコットンを使用した製品を選ぶことは、私たちの地球を守ることにつながるだけでなく、現地で暮らす人々への配慮にもなるのです。

昨今では、オーガニックコットンを積極的に使用したアパレルブランドやファブリック雑貨も増えています。毎日着る服にオーガニックコットン製品を取り入れれば、おしゃれを楽しみながら、生産地域の人々の暮らしや地球の未来を支えることができます。

■オーガニックコットンを使用した、おすすめファッションのご紹介

やわらかい質感のオーガニックコットンを使用した、おしゃれなトップスをご紹介します。環境への優しさはもちろん、着心地とファッション性も兼ね備えた4アイテムをぜひご覧ください。

今回ご紹介したブランド「SELF+SERVICE」では、おしゃれを楽しみながら環境保護にも参加できる、人と環境に配慮した商品を多数取り扱っています。もっと商品を見てみたい方は、ぜひこちらからご覧ください。

■まとめ

オーガニックコットンは、厳格なルールに沿って有機栽培で作られたコットンです。化学肥料や農薬の使用を避けることは、自然だけでなく現地の人々の健康や暮らしを守ることにもつながっています。

オーガニックコットンを選んで購入することによって、私たちの地球の未来を支え、生産地の人々の暮らしに配慮することができます。これから洋服やファブリック雑貨を購入する際、オーガニックコットン製品を取り入れてみてはいかがでしょうか?