羽毛布団の選び方とは?羽毛やキルトの種類について ご紹介

更新日: 2024.1.26

羽毛布団の選び方とは?羽毛やキルトの種類について ご紹介

羽毛布団の寝心地がいいと聞くけれど、何に注意して選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、羽毛・キルト・側生地の種類についてご紹介するとともに、自然な眠りへと導いてくれる羽毛布団の選び方をご紹介します。

自分に合った羽毛布団を探している方は、ぜひお読みください。

羽毛の種類

羽毛の種類 ※イメージです。

布団に使われる羽毛とは水鳥の羽根のことで、おもにグース(ガチョウ)とダック(アヒル)の羽根が使用されます。また、羽毛は形状によってダウンとフェザーの2種類に分けることもできます。

ここではダウンとフェザー、そしてグースとダックの特徴についてご紹介していきます。

ダウン

ダウンとは芯がなく ふわふわとした綿のような羽毛のことです。形状からダウンボールとも呼ばれています。

空気をより多く含むことができるダウンは水鳥の側面や前面から多く採取されます。とはいえ、水鳥1羽からは10~20g程度しか採れません。

一般的に羽毛布団とは50%を超えるダウンを使用した掛け布団のことです。

フェザー

フェザーは芯となる羽軸がある羽毛のことです。羽軸を中心として両側に羽枝というやわらかな繊維が付いています。

フェザーは吸湿性に優れていますが、空気を含んでボリュームを出す力に劣るため、羽毛布団の素材としてはダウンよりも評価が劣ると言われてます。

グースとダックの違い

グースはダックよりも体が大きいので採取できるダウンボールも大きくなります。その分だけ保温性も高いため、暖かさを求める場合はグースのダウン比率が高いものを選びましょう。

さらに、グースよりもダウンボールが大きいのがマザーグースです。やわらかさだけでなく、軽さや保温性にも優れています。

キルトの種類

羽毛布団におけるキルトとは生地を縫う手法のことです。キルトが違えば羽毛布団の保温性や肌触り、体に添う感覚がまったく違ってきます。

ここでは、キルトの役割と各キルトの特徴についてご紹介します。

羽毛布団におけるキルトとは?

羽毛布団の生地がしっかりと縫われていないと羽毛が布団のなかで1ヵ所に偏ったり、分離したりしてしまいます。この状態では体へのフィット感に悪影響を与えてしまいます。

また、一定量の羽毛が留まることによって布団のなかに空気の層が作られ、布団全体のボリュームを出す役割も果たしているのです。

タタキキルト

タタキキルトとは羽毛布団の表生地と裏生地を直接 縫いつける方法です。

簡単な手法であるため、タタキキルトの羽毛布団は比較的低価格で入手できます。しかし、縫いつけた部分に羽毛が存在しないため保温性に劣ると言われています。

立体キルト

一般的な羽毛布団に用いられているのが立体キルトという技術です。

羽毛布団の表生地と裏生地の間にマチという縦方向の仕切りが入っています。そのため、表生地と裏生地の間に空気の層が作られて、温かさを感じやすくなります。

また、羽毛布団全体に高さが出てボリュームを感じられるのも特徴です。

ツインキルト

表生地と裏生地に別々のキルトを施す方法がツインキルトと呼ばれる技術です。

ツインキルトでは表生地と裏生地の間の横方向に仕切りを入れ、表生地と裏生地からの縫い目が互い違いになるように縫っていきます。

立体キルトよりも熱が逃げにくく、保温性が増すのが大きな特徴です。ただし、横方向に仕切りとしての布を入れる分、布団自体が重く感じるかもしれません。

側生地の種類

側生地とは、羽毛布団の最も外側にある生地のことです。羽毛を直接包み込む生地であるため、羽毛布団の質に直結する重要な部分といえます。

ここでは、側生地の役割と素材別の特徴についてご紹介します。

側生地の役割

側生地の役割とは、羽毛などの布団の中味(充填物)が外へ出ないように保護することです。また側生地の素材は、羽毛布団の肌触りや快適性・通気性・保湿性などの機能に大きな影響を与えています。

ポリエステル

化学繊維であるポリエステルは、ほかの素材と比べると安く、丈夫なことが特徴です。速乾性に優れていますが吸湿性には劣るため、天然素材である綿(コットン)といっしょに使われることがあります。

価格の安い羽毛布団や耐久性に優れた羽毛布団を検討されている方は、側生地の素材にポリエステルが含まれているものを選ぶと良いでしょう。

綿(コットン)

天然素材である綿(コットン)は通気性や吸湿・放湿性に優れているのが大きな特徴です。湿気やすい布団のなかの環境を整えて、快適な寝心地を体感できるでしょう。

綿の側生地を選ぶ際には、ぜひ糸の細さにも注目してみてください。「番手」と呼ばれる数字が大きくなればなるほど糸が細くなり、肌触りがなめらかになります。

シルク

シルクは高級感のある光沢が大きな特徴で、吸湿・放湿性にも優れています。質感がなめらかで、肌への負担が少ない素材です。

ただし、シルク素材の側生地を使った羽毛布団はとてもデリケートなので、クリーニングを受け付けてもらえないケースがあります。お手入れに注意が必要なことも考慮して選ぶようにしましょう。

羽毛布団の選び方

羽毛・側生地・キルトの特徴について理解が深まったところで、具体的な羽毛布団の選び方についてご紹介します。

軽さで選ぶ

羽毛布団の重さは、羽毛・側生地・マチ部分の布・縫製糸の重さを合計したものです。軽い羽毛布団を選びたいときには、羽毛をたくさん詰めなくても保温性がある布団を選びましょう。

具体的には、羽毛はダウンボールが大きなマザーグースダウン、側生地の素材は軽い綿、縫製糸は番手が大きな細い糸のものがおすすめです。

保湿性で選ぶ

保温性に大きくかかわってくるのがキルトの種類です。いくら高品質な羽毛をたくさん使用していても、タタキキルトでは熱の逃げ道が多くて温かさを感じられません。

最も温かいのは、羽毛が偏りにくく、羽毛が重なっていてその間に空気の層が作られるツインキルトの羽毛布団です。

温度調整機能で選ぶ

夜中に目覚めることなく ぐっすり眠りたい方は、布団のなかの温度をできるだけ一定に保つ温度調節機能に着目して選ぶようにしましょう。

羽毛布団の温度調節にはダウンボールの質が大きく関連しています。

天然素材である羽毛には温度が上がりすぎると羽枝を広げて熱を放出し、温度が低下した場合には羽枝を閉じて熱を蓄える機能が備わっています。この機能はダックよりグースのほうが優れているため、温度調節機能で選ぶ場合はグースの羽毛布団がおすすめです。

快適な睡眠につながる羽毛布団をご紹介

イオンスタイルオンラインでは、さまざまな季節に合わせた羽毛布団をご用意しています。

ダウンを90%以上使用した商品や、地球環境に配慮したリサイクル羽毛を活用した商品などからお選びいただけます。洗える羽毛布団があるのも大きな特徴です。

睡眠の質は日中の活動にも大きな影響を与えます。イオンスタイルオンラインのページをご覧いただいて、ぜひ快適な睡眠環境を整えてください。

まとめ

睡眠の質が注目を集めるなかで、天然素材を使用した羽毛布団の人気も高まっています。

睡眠時間は人生の大きな割合を占める大切な休息のひとときです。ぜひご自身に合った羽毛布団を選んでください。